トップ
>
下関
>
しものせき
ふりがな文庫
“
下関
(
しものせき
)” の例文
その美味さは表現し
難
(
がた
)
い、というふぐにも、もちろん美味い
不味
(
まず
)
いがいろいろあるが、私のいっているのは、いわゆる
下関
(
しものせき
)
のふぐの上等品のことである。
河豚は毒魚か
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
竹崎(今
下関
(
しものせき
)
市内)の白石家は大庄屋を勤める旧家で豪商だが、一万石の支藩清末領に属したから宗藩政庁を相手とする雲浜貿易とは直接関係がなかった。
志士と経済
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
しかし、それではこまるというので、みんなよって
相談
(
そうだん
)
をして、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
の近くの
赤間
(
あかま
)
ガ
関
(
せき
)
(今の
下関
(
しものせき
)
)に
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
のみささぎと
平家一門
(
へいけいちもん
)
の
墓
(
はか
)
をつくりました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
と、くろがね
屋
(
や
)
は、びっくりしてとめました。けれども、
諭吉
(
ゆきち
)
はかたく
決心
(
けっしん
)
したことです。くろがね
屋
(
や
)
とわかれて、
一人旅
(
ひとりたび
)
をつづけ、
下関
(
しものせき
)
から
船
(
ふね
)
にのりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
発車間際の
下関
(
しものせき
)
行き普通列車に間に合って、二人は後部三等車の片隅に、つつましく肩を並べて腰かけた。
悪魔の紋章
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
▼ もっと見る
中には
錦県
(
きんけん
)
やチチハル、
牡丹江
(
ぼたんこう
)
などからわざわざ出て来た人もあった。距離からいえば、東京で話をするのに
下関
(
しものせき
)
や青森から集って来て貰ったようなわけである。
満洲通信
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
いずれも
錚々
(
そうそう
)
たる
腕利
(
うでき
)
きであり、
下関
(
しものせき
)
砲撃の時などは大いに働いたものですが、以上の三人が悪い事をして、体面上容赦がならぬというところから、同志の者で斬って捨てようとしたが
大菩薩峠:27 鈴慕の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
しかし和紙は山陽よりも山陰の方に栄えました。中国街道の終るところは
下関
(
しものせき
)
であります。ここでは
赤間石
(
あかまいし
)
の
硯
(
すずり
)
を得られるでしょう。赤紫を帯びた良質の石で、主に
厚狭
(
あさ
)
地方の産であります。
手仕事の日本
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
さてわたしたちを乗せた小倉船は、八昼夜を海上についやしまして、
事
(
こと
)
なく
下関
(
しものせき
)
へ着きましたので、とりあえず薩摩の定宿の、三浦屋というのへ投じました。十月一日の午後のことでございます。
犬神娘
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その癖に、
下関
(
しものせき
)
から上がる鯖の模様を船頭連中に問うてみるとトテモ大層なものじゃ……昔の何層倍に当るかわからんという。値段も五六年前の半分か、三分の一というから生やさしい景気じゃない。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
対岸の
下関
(
しものせき
)
はもう暮れた。
寿永
(
じゅえい
)
のみささぎはどの辺であろう。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
関西ならば、サラリーマンも常連も軒先で楽しみ得るが、東京はお手軽にいかない
怨
(
うら
)
みがある。
下関
(
しものせき
)
から運ばれるふぐは、東京における最高位の魚価をもっている。
河豚は毒魚か
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
そして汽車が山北駅に着くと、
下関
(
しものせき
)
まで乗り続ける筈の私は、人目につかぬ様に下車して、少し待合した上、上り列車の三等室へまぎれ込んで東京に引返したのです。
双生児:――ある死刑囚が教誨師にうちあけた話――
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
ところで、くろがね
屋
(
や
)
。おれは
長崎
(
ながさき
)
をでるときに、
中津
(
なかつ
)
へかえるつもりであったが、きゅうにかえるのがいやになった。これから
下関
(
しものせき
)
へでて
大阪
(
おおさか
)
へむかい、それから
江戸
(
えど
)
へいくことにした。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
ところが、
下関
(
しものせき
)
戦争ではさすがの武士道国民に物もいわせなかった近代的軍隊も、一つは安心していたせいもあるが、結局八百名の朝鮮虎手の旧式火繩銃にのされてしまった。虎は一発勝負だ。
撥陵遠征隊
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
時は
浦賀
(
うらが
)
に黒船が迫り、
下関
(
しものせき
)
には砲声が響く直前の頃であった。幕府では沿岸警備のために、寺院の
釣鐘
(
つりがね
)
を運び、口を海に向けて並べていた。黒船から見た時に、大砲と見えるだろうというのである。
島津斉彬公
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
下関
(
しものせき
)
で鮮度の高い
奴
(
やつ
)
を
腸抜
(
わたぬ
)
きにして、飛行便で送ってくるから、これなら
万
(
よろず
)
まちがいないはずだ。
河豚は毒魚か
(新字新仮名)
/
北大路魯山人
(著)
おとうさまも、おかあさまも、妹の
早苗
(
さなえ
)
さんも、まだ小学生の弟の
壮二
(
そうじ
)
君も、大喜びでした。
下関
(
しものせき
)
で船をおりて、飛行機で帰ってくるというので、その日が待ちどおしくてしかたがありません。
怪人二十面相
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
「おい、
村田
(
むらた
)
くん、いつ、
長州
(
ちょうしゅう
)
(いまの
山口県
(
やまぐちけん
)
)からかえってきたんだ。
下関
(
しものせき
)
では、たいへんなさわぎをおこしたようだな。じつにばかなことをしたもんだよ。あきれかえった
話
(
はなし
)
じゃないか。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
この年の国外列強の唯一の行動は
下関
(
しものせき
)
戦争である。「全外人列強の連合行動」ではあったが、一年前の長崎英領事モリソンの案とは逆に蛤門の敗戦で落目になったきっかけの激派長州を討ったのだ。
尊攘戦略史
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
関
常用漢字
小4
部首:⾨
14画
“下”で始まる語句
下
下手
下駄
下手人
下谷
下婢
下総
下司
下野
下僕