一袋ひとふくろ)” の例文
「でも、まん一ということがあります。どうか一袋ひとふくろかしていただきます。」と、少年しょうねんはもう一あたまげました。
薬売りの少年 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれ什麽どんなにしても無邪氣むじやきためちひさな菓子くわし一袋ひとふくろつてなかつたことをこゝろいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
金時計きんどけいあたらないで、こんなものがあたつたとつて、たもとから倶樂部くらぶ洗粉あらひこ一袋ひとふくろした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
くすりをやるから、自分じぶんつたはうがえゝ、れでなほるから」と醫者いしや一袋ひとふくろくすりあたへた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
勘次かんじ卯平うへいにも子供こどもにもすまぬやうながしたので近所きんじよ義理ぎりすというて菓子くわし一袋ひとふくろふところれてた。とき與吉よきちはもうねむつてた。卯平うへいへんなことをするとおもつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)