“りゅうし”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
龍子18.8%
粒子12.5%
劉使6.3%
劉氏6.3%
柳姿6.3%
柳子6.3%
柳枝6.3%
柳氏6.3%
流旨6.3%
流駛6.3%
立志6.3%
竜姿6.3%
龍姿6.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある者は大和絵と文人画と御舟ぎょしゅう龍子りゅうしとの混合酒を造ってその味の新しきを誇り、ある者はインドとシナの混合酒に大和絵の香味をつけてその珍奇を目立たせようとする。
院展日本画所感 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
これを、わたしは遠藤粒子りゅうしと名づけました。仮死かし粒子といってもいいのです。
電人M (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「案じるな。劉使りゅうし君は、莫大な功労があるので、予と共に都へ上って、天子へ拝謁はいえつし、やがてまた、徐州へ帰って来るであろう」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
思え、君臣の統を論ずるなら、わが君の姓は劉、汝の主人の姓は孫、大漢は劉氏りゅうしの天下たるを知らないか。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
散りぢりにびあい、叫びあいながら、柳姿りゅうし覆面ふくめん三、四十人、すすきとそよぐやいばをさげて、長屋門ながやもん番士ばんしり、いっきに奥へはしりった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
明和尊王事件というのは「柳子りゅうし新論」「院政記略」「省私録せいしろく」等の名著を著わし、諸子百家の学に通じ、わけても兵学に堪能であった甲州の処士の山県大弐と、その友の藤井右門とによって
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
頭取とうどりをしていた蔵前の柳枝りゅうし師匠(その時分は下谷の数寄屋町にいましたが)にも話してくれて、さっそく燕花という名に改められ、前座をしないですぐ二つ目に、私は昇進してしまいました。
初看板 (新字新仮名) / 正岡容(著)
かれ清国しんこくの富豪柳氏りゅうしの家なる、奥まりたる一室に夥多あまた人数にんずに取囲まれつつ、椅子いすに懸りてつくえに向へり。
海城発電 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
薩州島津家の刀家瀬戸口備前守せとぐちびぜんのかみ精妙の剣を体得したのち伊王いおうの滝において自源坊じげんぼうに逢い、その流旨りゅうしの悟りを開いたと伝えられているのがこの自源じげん流だ。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
勾配の激しい河床を怒漲奔漰して矢のように流駛りゅうしする壮快な急流の趣は甚だ乏しい。
利根川水源地の山々 (新字新仮名) / 木暮理太郎(著)
半分は江戸のものなり不尽ふじの雪 立志りゅうし
さらまたなにかの場合ばあい神々かみがみがはげしい御力おちから発揮はっきされる場合ばあいには荘厳そうごんおうか、雄大ゆうだいもうそうか、とても筆紙ひっしつくされぬ、あのおそろしい竜姿りゅうしをおあらわしになられます。
龍姿りゅうしの松をすく月のに、ここを必死に、キラめき合う鑿と十手。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)