龍子りゅうし)” の例文
新字:竜子
帝展以外の方面もひっくるめてやっと思い出しのが龍子りゅうしの「二荒山ふたらさんの絵巻」、誰かの「竹取物語」、百穂ひゃくすいの二、三の作、麦僊ばくせんの「湯女ゆな」などがある。
帝展を見ざるの記 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
ある者は大和絵と文人画と御舟ぎょしゅう龍子りゅうしとの混合酒を造ってその味の新しきを誇り、ある者はインドとシナの混合酒に大和絵の香味をつけてその珍奇を目立たせようとする。
院展日本画所感 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
龍子りゅうし氏ももう少し心臓の方を働かせて描いてほしい。
二科会その他 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)