“りゅうこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
龍虎27.3%
竜虎18.2%
劉子9.1%
柳子9.1%
竜子9.1%
隆子9.1%
龍呼9.1%
龍子9.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
煙草たばこの煙りを口へ吸って、それを口から吐き出して、やなぎ蹴毬けまりとか、仮名かな文字とか、輪廓だけの龍虎りゅうことかそういうものを空へかいて、見物へ見せる芸なのである。
娘煙術師 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そのとき内匠頭とならんで勅使饗応役に任ぜられた伊達だて左京亮は、加賀絹数巻、黄金百枚、それに加えて狩野探幽の描いた竜虎りゅうこの図双幅をおくったということになっているが
本所松坂町 (新字新仮名) / 尾崎士郎(著)
青いポアンといふ綽名あだながこの少女の口かられ、一群の少女たちの間に拡つたのはそれから間もないことだつた。その上級生の名は劉子りゅうこといつた。
青いポアン (新字旧仮名) / 神西清(著)
如何いかがわしい限りの生活をして居りますが、元は外交官の夫人だったという噂のある村岡柳子りゅうこ、商売物の化粧品を、フンダンに使った厚化粧の埃及エジプト眉毛、濃い紅を含んだ唇も
青い眼鏡 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
竜子りゅうこは六歳の時父を失ったのでその写真を見てもはっきりと父の顔を思出すことができない。今年もう十七になる。
寐顔 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
妻は村山隆子りゅうこといって、今は三重県鳥羽市に編入された坂手という島の米穀、酒、雑貨商(田舎によくある「よろず屋」である)の娘であった。
妻のこと (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「そうだ。高浜虚子きよこというおじいさんもいるし、川端龍子りゅうこという口髭くちひげをはやした立派な紳士もいる。」
眉山 (新字新仮名) / 太宰治(著)