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めさむ
語句 | 割合 |
目覚 | 33.3% |
目覺 | 33.3% |
眼覺 | 33.3% |
目覚れば
早や
午に近し。召使ふものの知らせにて離れの
一間に住み給ひける母上捨て置きてはよろしからずと
直様医師を
呼迎へられけり。
奧さまとろ/\としてお
目覺れば、
枕もとの
縁がはに
男女の
話し
聲さのみ
憚かる
景色も
無く、
此宿の
旦的の、
奧洲のと、
車宿の二
階で
言ふやうなるは、
奧さま
此處にと
夢にも
人は
思はぬなるべし。
悼まぬならねど
主の
身の
上猶さらに
氣づかはしく
陰になり
日向になり
意見の
數々貫きてや
今日此頃の
袖のけしき
涙も
心も
晴れゆきて
縁にもつくべし
嫁にも
行かんと
言出でし
詞に
心うれしく
七年越しの
苦も
消えて
夢安らかに
寢る
夜幾夜ある
明方の
風あらく
枕ひいやりとして
眼覺れば
縁側の
雨戸一枚はづれて
並べし
床は