“まちはづれ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
町端50.0%
町盡25.0%
町盡頭25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
これが熱海の町端まちはづれの或家の窓から見る風景である。九月の初からわたくしは此処に戦後の日を送つてゐる。秋は去り年も亦日に日に残少くなつて行かうとしてゐる。
冬日の窓 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
西にし神通川じんつうがは堤防ていばうもつかぎりとし、ひがし町盡まちはづれ樹林じゆりんさかひし、みなみうみいたりてき、きた立山りふざんふもとをはる。此間このあひだ見通みとほしの原野げんやにして、山水さんすゐ佳景かけいいふべからず。
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
上野うへの汽車きしや最後さいご停車場ステエシヨンたつすれば、碓氷峠うすひたうげ馬車ばしやられ、ふたゝ汽車きしやにて直江津なほえつたつし、海路かいろ一文字いちもんじ伏木ふしきいたれば、腕車わんしやせん富山とやまおもむき、四十物町あへものちやうとほけて、町盡まちはづれもりくゞらば
蛇くひ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
正午ひるになると毎日まいにち警察署長けいさつしよちやうが、町盡頭まちはづれ自分じぶんやしきから警察けいさつくので、いへまへを二頭馬車とうばしやとほる、するとイワン、デミトリチは其度毎そのたびごと馬車ばしやあまはやとほぎたやうだとか
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)