“まちはず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
町端55.6%
町外16.7%
街端11.1%
町尽11.1%
街外5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
K市街地の町端まちはずれには空屋あきやが四軒までならんでいた。小さな窓は髑髏どくろのそれのような真暗な眼を往来に向けて開いていた。
カインの末裔 (新字新仮名) / 有島武郎(著)
馬場から町外まちはずれ、益田街道を南に、まっしぐらにせ行くことをとむることができません。
大菩薩峠:31 勿来の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
なにか緊迫してくるものを各〻めいめいが顔にたたえ出した。自然とそれが人々を無口にさせた。誰の眼も一様に、そこから街端まちはずれの街道を眺めて、生唾なまつばを溜めて待ちしびれている様子に見える。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
末は次第にながれよどむように薄くまばらにはなるが、やがて町尽まちはずれまでえずに続く……
露肆 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
或る時白髪小僧は王様の居る都に来て、その街外まちはずれを流れる一つの川の縁に立っている大きな銀杏の樹の蔭でウトウトと居睡いねむりをしておりました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)