“町尽”のいろいろな読み方と例文

旧字：町盡

読み方	割合
まちはず	50.0%
まちはずれ	50.0%

まちはず

「あのう、神輿様が町尽（まちはず）れに揃わっしゃった時ね、飛騨屋の店に権六の親爺様と一緒でござったが、それから知らんなね。」

恭三の父 (新字新仮名) ／ 加能作次郎(著)

末は次第に流（ながれ）の淀（よど）むように薄く疎（まばら）にはなるが、やがて町尽（まちはず）れまで断（た）えずに続く……

露肆 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

まちはずれ

途中で負（おぶ）ってくれたりなんぞして、何でも町尽（まちはずれ）へ出て、寂（さびし）い処を通って、しばらくすると、大きな榎（えのき）の下に、清水（しみず）が湧（わ）いていて、そこで冷い水を飲んだ気がする。

縁結び (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

北へも響いて、町尽（まちはずれ）の方へワッと抜けた。

露肆 (新字新仮名) ／ 泉鏡花(著)

町	常用漢字 小１ 部首:⽥ 7画
尽	常用漢字 中学 部首:⼫ 6画