“びぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
備前57.1%
美髯35.7%
靡然3.6%
鼻髯1.8%
美膳1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「……備前(びぜん)岡山、備後灘(びんごなだ)、松山上空」とラジオは艦載機来襲を刻々と告げている。正三の身支度(みじたく)が出来た頃、高射砲が唸(うな)りだした。
壊滅の序曲 (新字新仮名) / 原民喜(著)
次ぎに、巣鴨學校の美髯(びぜん)校長がゐる。お宮さんともとの所天(をつと)、また今の所天との關係には、この校長は忘るべからざる人である。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
ブウシエを哂(わら)つて俗漢と做(な)す。豈(あに)敢(あへ)て難しとせんや。遮莫(さもあらばあれ)千年の後(のち)、天下靡然(びぜん)としてブウシエの見(けん)に赴(おもむ)く事無しと云ふ可らず。白眼(はくがん)当世に傲(おご)り、長嘯(ちやうせう)後代を待つ、亦(また)是(これ)鬼窟裡(きくつり)の生計のみ。
吾等(われら)の前(まへ)に立(た)つて、武村兵曹(たけむらへいそう)と私(わたくし)との顏(かほ)を眺(なが)めたが、左迄(さまで)驚(おどろ)く色(いろ)がない、目禮(もくれい)をもつて傍(かたはら)の倚子(ゐす)に腰(こし)打(う)ち掛(か)け、鼻髯(びぜん)を捻(ひね)つて靜(しづ)かに此方(こなた)に向直(むきなを)つた。
と語(かた)り終(をは)ると、聽(き)く三人(みたり)は或(あるひ)は驚(おどろ)き或(あるひ)はよろこび。大佐(たいさ)は相變(あひかは)らず鼻髯(びぜん)を捻(ひね)りつゝ。豪壯(がうさう)なる濱島武文(はまじまたけぶみ)は胸(むね)を叩(たゝ)いて
修善寺の奥の院の山の独活(うど)、これは字も似たり、独鈷(とっこ)うどと称(とな)えて形も似ている、仙家の美膳(びぜん)、秋はまた自然薯(じねんじょ)、いずれも今時の若がえり法などは大俗で及びも着かぬ。
半島一奇抄 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)