“ちび”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:チビ
語句割合
禿21.4%
小女14.3%
14.3%
小婢14.3%
小獸7.1%
矮小7.1%
7.1%
少女7.1%
短小7.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この禿ちびたる談理の筆をなげうち、逍遙子が驥尾きびに附いて、記實の事に從ふこと能はずといへども、逍遙子は既に沒却理想を立てたれば、これも既得大理想といふべきものにはあらざるか
柵草紙の山房論文 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
お初さんが、川向うの泰仁寺へ行ったはずだ——吉ッつぁんがいているから、駆けつけて、知らせろッてネ——小女ちびが、その手紙をあッしの穴へ持って来てくれたんです。
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
……抱妓かかえが五人とわけが二人、雛妓おしゃくが二人、それと台所とちびの同勢、蜀山しょくざんこつとして阿房宮、富士の霞に日の出のいきおい紅白粉べにおしろいが小溝にあふれて、羽目から友染がはみ出すばかり、芳町よしちょうぜん住居すまい
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「おや、そうですか、小婢ちびがついて。」
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
それから怒氣どきふくんだこゑきこえました——うさぎの——『小獸ちび小獸ちびや!おまへ何處どこるんだい?』するとれないこゑで、『此處こゝるよ!林檎りんごつて!』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
うしたんだい、小獸ちびなんだいまどのは?』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と、老成ませた事を云って、中でも矮小ちびが、鼻まで届きそうな舌を上舐うわなめにべろんとる、こいつが一芸。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
矮小ちびは唇を、もぐもぐとる。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二人ばかり、十二三、四五ぐらいな、子守のちびが、横ちょ、と猪首いくび小児こども背負しょって、唄も唄わず、肩、背をゆする。他は皆、茄子なすびつるに蛙の子。
陽炎座 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
煙草盆を引きながら少女ちび
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
両淮りょうわい生れの荷馬車曳き上がりで、短小ちびで素ばしッこくて、兇暴無残な王矮虎おうわいこ
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)