“こおんな”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小女75.9%
小婢16.1%
使女1.1%
婢女1.1%
子女1.1%
小下婢1.1%
小碑1.1%
少女1.1%
少婢1.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
むかし来た時とはまるで見当が違う。晩餐ばんさんを済まして、湯にって、へやへ帰って茶を飲んでいると、小女こおんなが来てとこべよかとう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
ザビーネの仕度したくがととのわないうちに、小婢こおんなが帰ってしまうこともたびたびだった。すると客は、店の入口のベルを鳴らした。
その時使女こおんなが障子をあけた。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
婢女こおんなの持って来た茶を飲みながら、旅日記をつけていた陣十郎が、この時澄江へ声をかけた。
剣侠 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
かどの戸あく音に主人の帰りを待つ飼犬のすそにまつはる事のみ常に変らざりしがいえの内なにとなく寂然せきぜんとして、召使ふ子女こおんな一人いちにんのみ残りて八重は既に家にはあらざりき。
矢はずぐさ (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
すると、小下婢こおんなが、駈けて来て
松のや露八 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お高は、そっとおせい様のうしろへまわって、ふすまをあけて、つぎの間へすべり込もうとした。小碑こおんなのあとについて来た磯五が、部屋へはいってこようとしていた。
巷説享保図絵 (新字新仮名) / 林不忘(著)
出額おでこでまたこう、しゃくうように人をた工合が、これでたましいが入ると、ふもとの茶店へ下りて行って、少女こおんなの肩をおおきな手で
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
少婢こおんながランプをもって入ってきた、私はそのうす暗いランプの光りで、寝床へ入ろうとしてシャツをぬいでいる、三枝の裸かになった脊中に
燃ゆる頬 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)