“せうぢよ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
少女84.6%
銷除7.7%
小女7.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こびるやうな、なぶるやうな、そしてなにかにあこがれてゐるやうな其の眼……私は少女せうぢよの其の眼容まなざし壓付おしつけられて、我にもなく下を向いて了つた。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
宜しく大劫だいこふ銷除せうぢよする有るべし。元来大劫なるものは水火刀兵の災に過ぐるものはない。このこふに遇ふものは賢愚ともに滅びてしまふ。福善禍淫の説も往往此に至つて窮まるものである。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
この劫有りて以て人口過剰の数を銷除せうぢよすれば、則ち水火刀兵の諸劫は十の五六を減ずるであらう。けれどもこの罌粟と云ふものは草花に属するものであり、古来世間には多いものである。
鴉片 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
只今たゞいま」と可愛い声してあがり来れるだ十一二の美しき小女せうぢよ、只ならぬ其場の様子に、お六と花吉との顔ばし黙つて見較みくらべつ、狭き梯子はしごギシつかせて、狐鼠狐鼠こそこそ低き二階へ逃げ行けり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)