“こむすめ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
小娘65.7%
小女20.0%
児娘5.7%
少娘5.7%
少女2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
近所きんじょいえの二かいまどから、光子みつこさんのこえこえていた。そのませた、小娘こむすめらしいこえは、春先はるさきまち空気くうきたかひびけてこえていた。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
内職の片手間に、近所の小女こむすめに、姉が阪東を少々、祖母さんが宵はまちぐらいを教えていたから、豆煎は到来ものです。
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
そして真黒な裸体らたいの男や、腰巻一つのきたない女房や、又は子供を背負つた児娘こむすめまでがざるや籠やをけを持つて濁流のうちに入りつ乱れつ富裕な屋敷の池から流れて来る雑魚ざこを捕へやうとあせつてゐる有様
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
ふところに収めたる当世風の花簪はなかんざし、一世一代の見立みたてにて、安物ながらも江戸の土産みやげと、汗を拭きふき銀座の店にてひたるものを取出して、昔日むかし少娘こむすめのその時五六歳なりしものゝ名を呼べば
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
学校の一軒さきに大きな人力車宿くるまやどがあって、おかんちゃんという、色は黒いがやせがたなキリリとした、きかない気の、少女こむすめでも大人のように気のきいた、あたしのために、あたしの家へよく忘れものや