“ヲトメ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:をとめ
語句割合
処女40.0%
少女30.0%
孃子20.0%
嬢子10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家中の人は、家の巫女なる処女ヲトメ——処女の生活をある期間してゐた主婦又は氏女——を残して、別屋——新嘗屋となつた——又は屋敷の庭に出てゐる。
其秀起カノホダたる浪の穂の上に、八尋殿てゝ、手玉タダマもゆらにハタ少女ヲトメは、是誰が女子ムスメぞ。」答へて曰はく、「大山祇神の女等、は磐長姫とナノり、オトは、木華開耶姫とナノる。」……(日本紀一書)
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の刀自トジたちが、物語る口癖を、さつきから思ひ出して居た。出雲宿禰の分れの家の孃子ヲトメが、多くの男の言ひ寄るのを煩しがつて、身をよけ/\して、何時か、山の林の中に分け入つた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
家の刀自トジたちが、物語る口癖を、さつきから思ひ出して居た。出雲宿禰イヅモノスクネの分れの家の嬢子ヲトメが、多くの男の言ひ寄るのを煩しがつて、身をよけ/\して、何時イツか、山の林の中に分け入つた。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが併し、あの郎女は、藤原四家の系統スヂで一番、カムさびたたちを持つて生れた、と謂はれる娘御である。今、枚岡ヒラヲカ御神オンカミに仕へて居るイツヒメめる時が来ると、あの嬢子ヲトメが替つて立つ筈だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)