“おぼこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
処女50.0%
未通女16.7%
乙女5.6%
小鰡5.6%
未惚女5.6%
未通5.6%
未通子5.6%
鯔子5.6%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
オドオド顫えながら答えたのは、秀次の愛妾葛葉くずはの方が、この頃になって召しかかえた、十七の処女おぼこらしい侍女であった。
血ぬられた懐刀 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「この長い峠を登るうち、ふもとから一言も口をおききなさいませぬ故、ちょっと一策を案じたわけです。は、は、は、月江殿、あなたまだ、ほんとに処女おぼこでございますな」
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
……栞殿は無邪気な処女おぼこ、頼母殿を、すさんだ仇し女などに取られるより、まだしも栞殿に譲った方がのう。
血曼陀羅紙帳武士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
未通女おぼこらしくさらにまっになってその場をはずしてしまった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「夫の為に、捨てるものなら、家の為に捨てても宜しい。操などと、たわいもない、七十になって、未通女おぼこだと申したなら、よく守って来たと称められるより、小野の小町だと、わらわれよう。棄つべき時に棄つ、操を破って、操を保つ——」
南国太平記 (新字新仮名) / 直木三十五(著)
抽斗ひきだしを引く、皿小鉢が出る。戸棚をあける、ご馳走が出る。抽斗を引く、盃が出る。戸棚をあける、酒が出る。……蒔絵を施した美しい、お勝手箪笥のあの『ままごと』! 酒盛りをひらくにすぐ間に合う、あの『ままごと』をわたしは好きだ! 『ままごと』をひらいてお酒盛りをする! それから献上箱のふたをあける! と、人形のよそおいをした、初心うぶ未通女おぼこの女が出る。
十二神貝十郎手柄話 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「二郎お前がむやみに調戯からかうからいけない。ああ云う乙女おぼこにはもう少しデリカシーのこもった言葉を使ってやらなくっては」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
だってそうじゃないか。火の手のあがったのが四ツ半だということだったが、藤五郎は夜の五ツ半(九時)ごろ、芝浦へ小鰡おぼこの夜網を打ちに行って『大清』にはいなかったんだから、三階からこんな芸当することは出来ない。……ところで、おもんのほうは昨日いちんち家から外へ出なかったということだから、このほうは隣りへ火をつけるわけにはゆかねえ。
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
トは知らずしてお勢が、怜悧れいりに見えても未惚女おぼこの事なら、ありともけらとも糞中ふんちゅううじとも云いようのない人非人
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「娑婆といやあ、とっさん、この辺で未通子おぼこはどうだ。」と縞の先生活返いきかえっていやごとを謂う。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
沙魚はぜ鯔子おぼこが釣れます。」
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)