“おぼこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
処女47.4%
未通女15.8%
乙女5.3%
初心5.3%
小鰡5.3%
未惚女5.3%
未通5.3%
未通子5.3%
鯔子5.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蟀谷のところへ紫色の頭痛なんぞをって、うるんだ目付をして、物を思うような様子をして、へえ前の処女らしいところは少許もなかった。
藁草履 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
苦々しげな船客の顔色にも、少しも頓着しないふうで、ほほえみ続けながらモーター・ボートのほうを見守っているのを見ると、未通女らしくさらにまっになってその場をはずしてしまった。
或る女:1(前編) (新字新仮名) / 有島武郎(著)
「二郎お前がむやみに調戯うからいけない。ああ云う乙女にはもう少しデリカシーのった言葉を使ってやらなくっては」
行人 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
いくつになっても初心娘の純真さを失わない彼女であった筈だけれども、たびたび見合いの場数を蹈むうちに、矢張一種の厚かましさ、心臓の強さ
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
火の手のあがったのが四ツ半だということだったが、藤五郎は夜の五ツ半(九時)ごろ、芝浦へ小鰡の夜網を打ちに行って『大清』にはいなかったんだから、三階からこんな芸当することは出来ない。
顎十郎捕物帳:18 永代経 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
怜悧に見えても未惚女の事なら、ともとも糞中とも云いようのない人非人、利のめにならば人糞をさえめかねぬ廉耻知らず
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
「娑婆といやあ、とっさん、この辺で未通子はどうだ。」と縞の先生活返っていやごとを謂う。
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
沙魚鯔子が釣れます。」
葛飾砂子 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)