“ぜつたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
絶對75.0%
絶対25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
絶對(ぜつたい)に其(その)犧牲(ぎせい)を惜(をし)むものは他(た)の憎惡(ぞうを)を買(か)ふに至(いた)らないまでも、相互(さうご)の間(あひだ)は疎略(そりやく)にならねばならぬ。
土 (旧字旧仮名) / 長塚節(著)
彼等(かれら)は、日常(にちじやう)の必要品(ひつえうひん)を供給(きようきふ)する以上(いじやう)の意味(いみ)に於(おい)て、社會(しやくわい)の存在(そんざい)を殆(ほと)んど認(みと)めてゐなかつた。彼等(かれら)に取(と)つて絶對(ぜつたい)に必要(ひつえう)なものは御互(おたがひ)丈(だけ)で、其(その)御互(おたがひ)丈(だけ)が、彼等(かれら)にはまた充分(じゆうぶん)であつた。
門 (旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかし、もうそのときには、妻(つま)の身体(からだ)は絶対(ぜつたい)に動(うご)かすことが出来なかつた。さうして、再(ふたゝ)び夏(なつ)が私達(わたしたち)の家にめぐつて来た。いちごは庭一面(めん)に新鮮(しんせん)な色(いろ)を浮べ出した。桜桃(あうたう)が軒(のき)の垣根(かきね)に連(つ)らなつた。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
五日(か)以上(いじやう)……滋養(じやう)灌腸(くわんちやう)なぞは、絶対(ぜつたい)に嫌(きら)ひますから、湯水(ゆみづ)も通(とほ)らないくらゐですのに、意識(いしき)は明瞭(めいれう)で、今朝(こんてう)午前(ごぜん)三時(じ)に息(いき)を引取(ひきと)りました一寸前(ちよつとぜん)にも、種々(しゆ/″\)、細々(こま/″\)と、私(わたし)の膝(ひざ)に顔(かほ)をのせて話(はなし)をしまして。
続銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)