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せうゐ
『
武村、
怪しからんな、
我軍艦「
日の
出」の
道塲破りをやつたな、よし、
乃公が
相手にならう。』と
突然大檣の
影から
現はれて
來たのは、
色の
黒々とした、
筋骨の
逞ましい
年少少尉
神の
使であつたらう、この
鳥がないと、
民子は
夫にも
逢へず、
其の
看護も
出來ず、
且つやがて
大尉に
昇進した
少尉の
榮を
見ることもならず、
與曾平の
喜顏にも、
再會することが
出來なかつたのである。
少尉が
病んで、
豫後不良とのことである。
春
従り
亢旱にして夏に至るまで雨ふらず。百川水を減じて五穀
梢に
凋めり。
実に朕が不徳を
以て致す所なり。百姓何の罪ありてか、
憔萎せる事の甚しき。