“さんぜん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:サンゼン
語句割合
燦然76.0%
潸然14.0%
参禅2.7%
三千2.0%
粲然2.0%
參禪1.3%
澘然0.7%
燐然0.7%
産前0.7%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ガラッ八が驚いたのも無理はありません。葛籠の底から出た小判は、ざっと五六十枚、燦然さんぜんたる真新しい山吹色が、部屋一パイに咲きこぼれます。
ただ、青い海に浮んだ白い大都市が、燦然さんぜんと、迫ってきた、あの感じが、いつもぼくに、ある永劫えいごうのものへの旅を誘います。
オリンポスの果実 (新字新仮名) / 田中英光(著)
屋外灯にしても、昼のうす汚れた灰色のグローブが、夜間に於てはニーベルンゲンの夜光珠もかくやと思うばかりに燦然さんぜんと輝くのであった。
深夜の市長 (新字新仮名) / 海野十三(著)
雪江さんはげんここに至って感にえざるもののごとく、潸然さんぜんとして一掬いっきくなんだを紫のはかまの上に落した。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
が、死相を帯びながら、瀕死ひんしの床に横わっている瑠璃子を見ると、老いた男爵の眼からは、涙が、潸然さんぜんとしてほうり落ちた。
真珠夫人 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
果してその言のごとくなったことを知った時、老聖人は佇立瞑目ちょりつめいもくすることしばし、やがて潸然さんぜんとして涙下った。
弟子 (新字新仮名) / 中島敦(著)
それでも足りないで、半兵衛は京都の大徳寺へ度々参禅さんぜんした。——そして、いくさと聞くや、いつも早馬で帰って来て、合戦に加わった。
新書太閤記:03 第三分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それもたいがい大徳寺に参禅さんぜんしていたもので、ひとたび国許から合戦の通知をうけるや否、馬に乗って一べん戦場へ駆け、また一戦終ると、禅のゆかに姿が見られたとは、都あたりの語り草にもなっている。
黒田如水 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ウワーッ。僕は明日から、参禅さんぜん生活を始める決心をした!」
十年後のラジオ界 (新字新仮名) / 海野十三佐野昌一(著)
また二年後にねんご丹後地震たんごぢしんによつて三千さんぜん死者ししや一億圓いちおくえん財産ざいさん損失そんしつとをしやうじた。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
ほかるゐが無かつたのか雑誌もく売れました、毎号まいがう三千さんぜんづゝもるやうなわけ
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
……かゝるとき眷屬けんぞくたち三萬さんまん三千さんぜんのおさるさんもあそぶのらしい。
祭のこと (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
古は先生の胸中にあつまつて藍玉らんぎよく温潤おんじゆんに、新は先生の筆下より発して蚌珠ぼうしゆ粲然さんぜんたり。
「鏡花全集」目録開口 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
最後に護身刀まもりがたなを引抜て真一文字に掻切かききりたる時に、一朶いちだの白気閃めき出で、空に舞ひ上りたる八珠「粲然さんぜんとして光明ひかりをはな」つに及びて
しかして富豪の家屋を見ざるなく、容貌俊知ようぼうしゅんちを含むの人を見ざるなく、衣服頭飾粲然さんぜん華麗の人を見ざるなく、一歩を進めて観察を下せば、あるいは力役者の会社のもとに在りて荷物を運搬するあり。
将来の日本:04 将来の日本 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
かれ今朝けさまたとくに參禪さんぜんましたのちうしてあんかへつてはたらいてゐたのである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
勇はここ一週間ばかり、毎晩、奧州松島の瑞巖寺ずゐがんじから來た某師の「碧巖録へきがんろく提唱ていしやうを聽きに行き、その度毎に參禪さんぜんをしてゐた。
泡鳴五部作:05 憑き物 (旧字旧仮名) / 岩野泡鳴(著)
しか自分じぶんいまかつ參禪さんぜんといふことをした經驗けいけんがないと自白じはくした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
悲嘆の兩馬澘然さんぜんと、熱き涙をまぶたより
イーリアス:03 イーリアス (旧字旧仮名) / ホーマー(著)
そして、彼女の麗わしさを囲繞いじょうし秘蔵しているように思われる燐然さんぜんたる雰囲気の中に、最も微妙に想像された一ついの翼が浮んでいるのが、かろうじて見分けられた。
産前さんぜんとこに横になつてゐる。
晶子詩篇全集 (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)