“きらびやか”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
華美37.5%
絢爛25.0%
巍々堂々12.5%
燦然12.5%
的歴12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「処士の身分で華美きらびやかな振舞、世の縄墨を乱す者とあって、軽く追放重くて流罪、遁れおおすことはよもなるまい」
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
この外種々さまざま色々の絢爛きらびやかなる中に立交たちまじらひては、宮のよそほひわづかに暁の星の光を保つに過ぎざれども、彼の色の白さは如何いかなるうつくし染色そめいろをも奪ひて、彼の整へるおもては如何なるうるはしき織物よりも文章あやありて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
打れ繩目なはめ嚴敷きびしく栗石くりいしの上に蹲踞かしこまり其次に女房節しうと藤八ともつゝしんで平伏へいふくす又右の方には訴訟人九郎兵衞夫婦其外引合の者村役人等居並びしが何れも遠國邊鄙へんぴの者始めて天下の決斷所へ出ければ白洲の巍々堂々きらびやかなるに恐怖きようふなし自然しぜん戰慄ふるへ居たりける又た本多家の役人松本理左衞門始め吟味掛りの者一同留守居るすゐ付添つきそひ縁側えんがはまかり出左の方には
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
酒井男爵の別墅べっしょから半町へだたった林の中にあった、それは瀟洒しょうしゃたるバンガロー式の小窓の多い建物で外見はむしろ貧しかったが内部の装飾の燦然きらびやかさは眼を驚かすばかりであると町の人達は云っていた。
温室の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
受取屏風圍びやうぶかこひの内へひかへさせおき平民の分は白洲しらすたまりへ控へたり時に案内に隨ひ各自おの/\吟味の席にまかり出れば白洲には雨障子しやうじを高く掛渡かけわたし御座敷むき的歴きらびやかなる事まことに目を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)