華美きらびやか)” の例文
その真っ先に立ったのは、年も恥じず赤黄青のさも華美きらびやかの色模様ある式服を纏った鬼王丸で、そのあぶらぎったあから顔には得意の微笑が漂っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「処士の身分で華美きらびやかな振舞、世の縄墨を乱す者とあって、軽く追放重くて流罪、遁れおおすことはよもなるまい」
正雪の遺書 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
その一群れは足並揃えて粛々しゅくしゅくとこっちへ近寄って来る。同勢すべて五十人余り、いずれも華美きらびやか服装よそおいである。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)