“かいこんち”の漢字の書き方と例文
語句割合
開墾地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
おつぎは自分じぶん毎日まいにちつてたので開墾地かいこんちからはこんだくぬぎみなつてる。おつぎはくぬぎひとりでひそかした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
トラックは開墾地かいこんちの間を縫っている曲折の多い山道を濛々もうもうたる土煙をあげよたよたと走った。この辺は佐原山さはらやまの頂上であって、数年前までは笹や灌木かんぼくなどの密生した全くの荒蕪地こうぶちであったのである。
糞尿譚 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
われらは、ともすると、くもつてくもわするゝ……三本木ぼんぎは、柳田国男やなぎだくにをさんの雑誌ざつし——(郷土研究きやうどけんきう)と、ちかくまた(郷土会記録きやうどくわいきろく)とにをしへられた、伝説でんせつをさながら事実じじつほとん奇蹟的きせきてき開墾地かいこんちである。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
卯平うへい横臥わうぐわしたまゝでおつぎがんだときなかつた。おつぎがふたゝこゑけて開墾地かいこんちてからもかれしばらものう身體からだ蒲團ふとんからおこさなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
老人等としよりら一先ひとまづ自分じぶんいへかへつた。卯平うへいとなりもり陰翳かげが一ぱいおほうてせまにはつたときは、勘次かんじはおつぎをれて開墾地かいこんちあとであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)