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城中
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じやうちう
聞て
扨は事
成就せりと心中に悦びける是餘人成ば
城中の事
委くは知ざれば
疑しく
思べけれ共伊賀亮は城中の事を
能心得居る故今次右衞門のいふ處一々
理に當れば
偵の伊賀亮も心を
後に
煬帝遼東を
攻むる
時、
梯子を
造りて
敵の
城中を
瞰下す。
高さ
正に
十五丈。
沈光其の
尖端に
攀ぢて
賊と
戰うて
十數人を
斬る。
城兵這奴憎きものの
振舞かなとて、
競懸りて
半ばより、
梯子を
折く。