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館
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たて
ふりがな文庫
“
館
(
たて
)” の例文
館
(
たて
)
の山に行って見る。道は広いが、きのうの山よりは急で、少しぬかるので一寸した平地に出るまでには、息がきれて苦しかった。
日記:04 一九一七年(大正六年)
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「あれはいまの
玄蕃
(
げんば
)
の姉に当っている、茂庭家の娘だ、おれは松山の
館
(
たて
)
で、まだ少女だったあれを見た、顔だちの美しい賢い娘だった」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
厨川
(
くりやがわ
)
の
柵
(
しゃく
)
に近き家なり。土淵村の安倍家の四五町北、
小烏瀬川
(
こがらせがわ
)
の
河隈
(
かわくま
)
に
館
(
たて
)
の址あり。
八幡沢
(
はちまんざ
)
の
館
(
たて
)
という。八幡太郎が陣屋というものこれなり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
とすぐに
上
(
かみ
)
の
句
(
く
)
をつけました。これは
戦
(
いくさ
)
の
場所
(
ばしょ
)
がちょうど
衣川
(
ころもがわ
)
のそばの「
衣
(
ころも
)
の
館
(
たて
)
」という
所
(
ところ
)
でしたから、
義家
(
よしいえ
)
が
貞任
(
さだとう
)
に
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「十五日。雪。
文礼子
(
ぶんれいし
)
御用にて新城宿より
爰元
(
こゝもと
)
通行。」一戸の記に拠れば、武揚等の兵が
館
(
たて
)
の
寨
(
さい
)
を陥れた日である。
伊沢蘭軒
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
二百年来寝ながら食ったる御恩を報ずる時節はここだぞ、万石以上の四十八
館
(
たて
)
、槍先揃えて中国征伐一手に引受け、奮発しなさい、チャカポコ、チャカポコ
大菩薩峠:24 流転の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
もっとも、これは西木戸太郎、
館
(
たて
)
次郎が本当だとも云う。太平記にも南部太郎、伊達次郎などと云う名が見えるが、これもイダテ次郎と読むのが本当かも知れない。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
*テーベー城に、エーイチオーン幼き我を
館
(
たて
)
の中、 480
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
「
館
(
たて
)
!」
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「わたくし致しますわ」と律は云った、「
館
(
たて
)
ではこんなことはできませんけれど、ときには着替えのお世話くらい致しとうございますわ」
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
処々
(
ところどころ
)
の
館
(
たて
)
の
主
(
ぬし
)
の伝記、
家々
(
いえいえ
)
の盛衰、昔よりこの
郷
(
ごう
)
に
行
(
おこな
)
われし歌の数々を始めとして、深山の伝説またはその奥に住める人々の物語など、この老人最もよく知れり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
面白いもので一杯にはなっているけれども、彼の一番お気に入りなのは、元二人の姉達がいた時分春になるとは松ぼっくりを拾いに来たことのある
館
(
たて
)
の山である。
禰宜様宮田
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
「
館
(
たて
)
!」
老中の眼鏡
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
「御評定の裁決によっては、一門一家諸
館
(
たて
)
を合わせて、八千余に及ぶ人数が郷土を追われ家を失い、生きる方途に迷わなければなりません」
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
処々の
館
(
たて
)
の主の伝記、家々の盛衰、昔よりこの郷に行なはれし歌の数々を始めとして、深山の伝説またはその奥に住める人々の物語など、この老人最もよく知れり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
里見十左衛門はすでに江戸から到着しておりましたが、奥山どのが吉岡の
館
(
たて
)
へまいられたので、戻って来るまで会議が延びていたところでした。
樅ノ木は残った:01 第一部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一一二 ダンノハナは昔
館
(
たて
)
のありし時代に囚人を斬りし場所なるべしといふ。地形は山口のも土淵飯豊のもほぼ同様にて、村境の岡の上なり。仙台にもこの地名あり。
遠野物語
(新字旧仮名)
/
柳田国男
(著)
彼はまえの日にこの
館
(
たて
)
へ着いたのだが、持病があるのと旅の疲れとで、着くとすぐ寝所で躯を休め、いま初めて、隠居所へ挨拶に来たのであった。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
一一二 ダンノハナは昔
館
(
たて
)
のありし時代に囚人を
斬
(
き
)
りし場所なるべしという。地形は山口のも土淵飯豊のもほぼ同様にて、村境の岡の上なり。仙台にもこの地名あり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
七十郎は石巻に三日いて、それから遠田郡北村の、自分の生家にまわり、七日ばかり滞在したのち、小野の
館
(
たて
)
へ帰った。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
殿
(
との
)
館
(
たて
)
様
(
さま
)
の起原
名字の話
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
矢崎舎人は、上田の妻子を送ることを命ぜられ、
徒
(
かち
)
の者二名、足軽三名と共に、陸前のくに栗原郡の岩ヶ崎にある、古内家の
館
(
たて
)
に向かって江戸を立った。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
そこは
砦山
(
とりでやま
)
の中腹で、東に面し、松林にかこまれていて、向うに船岡の町と、原田家の
館
(
たて
)
のある丘が眺められた。
樅ノ木は残った:03 第三部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
互いになにか思い
耽
(
ふけ
)
っているようだったが、やがて、甲斐は炉の火に
焚木
(
たきぎ
)
をくべながら「夜になると道が難渋だから、いまのうち
館
(
たて
)
まで帰ってはどうか」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「殿さまを覘っても
館
(
たて
)
の衆の眼がきびしいだで、思うように動きがとれねえ、それで小屋へ来ては暴れるです」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
「なるべくまいるつもりでいるが、所労がぬけないようだったら、一ノ関の
館
(
たて
)
へ参上するといってくれ」
樅ノ木は残った:02 第二部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
秋八月の朝、まだ明けたばかりで、船岡の
館
(
たて
)
は霧に包まれていた。
樅ノ木は残った:04 第四部
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
館
常用漢字
小3
部首:⾷
16画
“館”を含む語句
旅館
美術館
御館
博物館
茶館
城館
鹿鳴館
白堊館
居館
別館
飯館
大英博物館
会館
領事館
函館
古館
大館
紅葉館
博文館
高館
...