“砦山”の読み方と例文
読み方割合
とりでやま100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
船岡の町の一部は見えるが、原田家の館は山に隠れて見えない。館に続いている砦山とりでやまが、朝靄あさもやの中に、その頭部だけをくっきりと浮き出していた。
そこは砦山とりでやまの中腹で、東に面し、松林にかこまれていて、向うに船岡の町と、原田家のたてのある丘が眺められた。
砦山とりでやまは黒く、原田家のたてのある丘は、ぼうと宵闇に溶けて、もうそれと判別がつかなかった。