“砦入”の読み方と例文
読み方割合
とりでい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
正成が“砦入とりでいり”のその日に、祖先いらいの館を、まず真ッさきに焼き払って出たのは、ことばだけでない覚悟のほどを、みなの眼に見せたものだった。
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
正成以下の男どもはすべて“砦入とりでいり”して赤坂の陣地へうつり、妻の久子は女子供のすべてを抱え、ここからはるか山奥の千早村ちはやむらへ一時疎開そかいせよといわれて、この朝
私本太平記:04 帝獄帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)