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飄々
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へう/\
ふりがな文庫
“
飄々
(
へう/\
)” の例文
飄々
(
へう/\
)
として神田へ歸る錢形平次。その洒脱にさへ見える後ろ姿を見ると、八五郎の鬪爭心を以てしても、どうすることも出來ません。
銭形平次捕物控:209 浮世絵の女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
况んや前山の雲のたゝずまひの無心の
中
(
うち
)
におのづからの秋の姿を
具
(
そな
)
へて、
飄々
(
へう/\
)
高く揚らんとするの趣ある、我は
愈
(
いよ/\
)
心を奪はれぬ。
秋の岐蘇路
(旧字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
太綱
(
ふとづな
)
の
一端
(
いつたん
)
を
前齒
(
まへば
)
に
銜
(
くは
)
へてする/\と
竿
(
さを
)
を
上
(
のぼ
)
りて
直
(
たゞち
)
に
龍頭
(
りうづ
)
に
至
(
いた
)
る。
蒼空
(
あをぞら
)
に
人
(
ひと
)
の
點
(
てん
)
あり、
飄々
(
へう/\
)
として
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かる。これ
尚
(
な
)
ほ
奇
(
き
)
とするに
足
(
た
)
らず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
暖国の雪一尺以下ならば
山川村里
(
さんせんそんり
)
立地
(
たちどころ
)
に
銀世界
(
ぎんせかい
)
をなし、雪の
飄々
(
へう/\
)
翩々
(
へん/\
)
たるを
観
(
み
)
て花に
諭
(
たと
)
へ玉に
比
(
くら
)
べ、
勝望美景
(
しようばうびけい
)
を
愛
(
あい
)
し、
酒食
(
しゆしよく
)
音律
(
おんりつ
)
の
楽
(
たのしみ
)
を
添
(
そ
)
へ、
画
(
ゑ
)
に
写
(
うつ
)
し
詞
(
ことば
)
につらねて
称翫
(
しようくわん
)
するは
和漢
(
わかん
)
古今の
通例
(
つうれい
)
なれども
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
飄々
(
へう/\
)
として歸つて行くのが例ですが、どうかするとまた、飛んだ大物を嗅ぎ出して來て、平次に一と汗かゝせることがないでもありません。
銭形平次捕物控:221 晒し場は招く
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
然
(
さ
)
うした
身
(
み
)
にも、
生命
(
いのち
)
の
惜
(
をし
)
さに、
言
(
い
)
はれた
通
(
とほ
)
りに
目
(
め
)
を
瞑
(
ふさ
)
ぎました
後
(
あと
)
は、
裾
(
すそ
)
が
渦
(
うづ
)
のやうに
足
(
あし
)
に
煽
(
あふ
)
つて
搦
(
から
)
みつきますのと、
兩方
(
りやうはう
)
の
耳
(
みゝ
)
が
風
(
かぜ
)
に
當
(
あた
)
つて、
飄々
(
へう/\
)
と
鳴
(
な
)
りましたのばかりを
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
を
)
ります。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
飄
漢検1級
部首:⾵
20画
々
3画
“飄々”で始まる語句
飄々乎
飄々然
飄々浪々
飄々翩々
飄々何所似