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里言
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りげん
ふりがな文庫
“
里言
(
りげん
)” の例文
いかんとなれば冬の雪はいかほどつもりても
凝凍
(
こほりかたまる
)
ことなく、
脆弱
(
やはらか
)
なる事
淤泥
(
どろ
)
のごとし。
故
(
かるがゆゑ
)
に冬の雪中は
橇
(
かんじき
)
・
縋
(
すかり
)
を
穿
(
はき
)
て
途
(
みち
)
を
行
(
ゆく
)
。
里言
(
りげん
)
には雪を
漕
(
こぐ
)
といふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
山川村庄
(
さんせんそんしやう
)
はさらなり、
凡
(
およそ
)
物の名の
訓
(
よみ
)
かた
清濁
(
すみにごる
)
によりて越後の
里言
(
りげん
)
にたがひたるもあるべし。
然
(
しかれ
)
ども里言は多く
俗訛
(
ぞくなまり
)
なり、
今
(
いま
)
姑
(
しばらく
)
俗に
从
(
したがふ
)
もあり。本編には
音訓
(
おんくん
)
の
仮名
(
かな
)
を
下
(
くだ
)
さず、かなづけは
余
(
よ
)
が
所為
(
しわざ
)
なり。
北越雪譜:05 北越雪譜二編凡例
(新字旧仮名)
/
山東京山
(著)
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
掘
(
ほ
)
るには木にて
作
(
つく
)
りたる
鋤
(
すき
)
を
用
(
もち
)
ふ、
里言
(
りげん
)
にこすきといふ、
則
(
すなはち
)
木鋤
(
こすき
)
也。
椈
(
ぶな
)
といふ木をもつて作る、
木質
(
きのしやう
)
軽強
(
ねばく
)
して
折
(
をる
)
る事なく
且
(
かつ
)
軽
(
かろ
)
し、
形
(
かたち
)
は鋤に
似
(
に
)
て
刃
(
は
)
広
(
ひろ
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
掘
(
ほる
)
とは
椈
(
ぶな
)
の木にて作りたる
木鋤
(
こすき
)
にて
土
(
つち
)
を
掘
(
ほる
)
ごとくして
取捨
(
とりすつ
)
るを
里言
(
りげん
)
に雪を掘といふ、
已
(
すで
)
に初編にもいへり。かやうにせざれば雪の
重
(
おもき
)
に
屋
(
いへ
)
を
潰
(
つぶす
)
ゆゑなり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
▼ もっと見る
同御製に「なけば
聞
(
きゝ
)
きけば
都
(
みやこ
)
のこひしきに
此里
(
このさと
)
すぎよ山ほとゝぎす」▲
越
(
こし
)
の
湖
(
みづうみ
)
蒲原
(
かんばら
)
郡に
潟
(
かた
)
とよぶ処多し。
里言
(
りげん
)
に
湖
(
みづうみ
)
を
潟
(
かた
)
といふ。その大なるを
福嶋潟
(
ふくしまがた
)
といふ、四方三里
計
(
ばかり
)
。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
輴
(
そり
)
の大なるを
里言
(
りげん
)
に
修羅
(
しゆら
)
といふ事前にもいへり、これに大材木あるひは大石をのせてひくを
大持
(
だいもち
)
といふ。ひとゝせ京都本願寺御普請の時、末口五尺あまり長さ十丈あまりの
槻
(
けやき
)
を
拖
(
ひき
)
し事ありき。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
里
常用漢字
小2
部首:⾥
7画
言
常用漢字
小2
部首:⾔
7画
“里”で始まる語句
里
里人
里方
里芋
里程
里昂
里内裏
里見
里見弴
里子