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みくら
ふりがな文庫
“
見比
(
みくら
)” の例文
そこへ
往
(
い
)
て、
昏
(
くら
)
まぬ
目
(
め
)
で、
予
(
わし
)
が
見
(
み
)
する
或
(
ある
)
顏
(
かほ
)
とローザラインのとをお
見比
(
みくら
)
べあったら、
白鳥
(
はくてう
)
と
思
(
おも
)
うてござったのが
鴉
(
からす
)
のやうにも
見
(
み
)
えうぞ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
笑ふ時目尻の皺の深くなる、口髯の下向いた、寒さうな、人の好さ相な顔をした安藤は、臆病らしい眼付をして其紙と健の顔を
見比
(
みくら
)
べた。
足跡
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
そうした一種の
鬼気
(
すごみ
)
を含んだ船長の顔と、部屋の隅でバナナを切っている伊那少年の横顔を
見比
(
みくら
)
べると、まるで北極と南洋ほど感じが違う。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
すると、このときそこで
酒
(
さけ
)
を
飲
(
の
)
んでいた三、四
人
(
にん
)
の
若者
(
わかもの
)
は、
目
(
め
)
を
円
(
まる
)
くして
子供
(
こども
)
のかごと、
子供
(
こども
)
の
顔
(
かお
)
を
見比
(
みくら
)
べていましたが
黒い旗物語
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「くどいよ、女の鑑定は俺の柄ぢやねえ。お前が引受けたんだから、お前がやるが宜い。鼻の下を長くして、マジマジと娘の顏を
見比
(
みくら
)
べる圖なんざ、八五郎にうつてつけだよ」
銭形平次捕物控:175 子守唄
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
余はまず天狗巌を
眺
(
なが
)
めて、次に婆さんを眺めて、三度目には
半々
(
はんはん
)
に両方を
見比
(
みくら
)
べた。画家として余が頭のなかに存在する婆さんの顔は
高砂
(
たかさご
)
の
媼
(
ばば
)
と、
蘆雪
(
ろせつ
)
のかいた
山姥
(
やまうば
)
のみである。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
竜之助は土方の
面
(
かお
)
と岡田の面とを等分に
見比
(
みくら
)
べながら
大菩薩峠:01 甲源一刀流の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
平次は小判の光と、驚き呆れる常右衞門の顏を
見比
(
みくら
)
べ乍ら、
泌々
(
しみ/″\
)
とかう言ふのでした。
銭形平次捕物控:065 結納の行方
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
チッチッチッチッと廻転している秒針とを無意識にジーッと
見比
(
みくら
)
べていた……が……やがて
如何
(
いか
)
にも
淋
(
さび
)
しそうな……自分自身を
嘲
(
あざけ
)
るような微苦笑を、度の強い近眼鏡の下に
痙攣
(
けいれん
)
させた。
木魂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
それが
歌
(
うた
)
い
終
(
お
)
わると、にぎやかな
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
が
起
(
お
)
こって
楽
(
たの
)
しそうにみんなが
話
(
はなし
)
をしています。じいさんは
喜
(
よろこ
)
んで、
笑
(
わら
)
い
顔
(
がお
)
をして
目
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
くして、三
人
(
にん
)
の
娘
(
むすめ
)
らの
顔
(
かお
)
を
見比
(
みくら
)
べているようでありました。
青い時計台
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其處に集まつた、七人の顏を
見比
(
みくら
)
べ乍ら、平次は順序よく答を整理して行きます。
銭形平次捕物控:301 宝掘りの夜
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
伊那少年の横顔からサッと血の気が
失
(
う
)
せた。
魘
(
おび
)
えたように眼を丸くして俺と船長の顔を
見比
(
みくら
)
べた。ホットケーキを切りかけた白い指が、ワナワナと震えた。……船長も内心
愕然
(
ぎょっ
)
としたらしい。
難船小僧
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
平次はその隣りの庭石と、石を起した跡の穴とを
見比
(
みくら
)
べてをります。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見比
(
みくら
)
べながら、何やら合圖を
銭形平次捕物控:230 艶妻伝
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
比
常用漢字
小5
部首:⽐
4画
“見”で始まる語句
見
見惚
見物
見出
見下
見上
見送
見透
見做
見当