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見懸
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みか
ふりがな文庫
“
見懸
(
みか
)” の例文
ヤナツについていってみると、なるほど微小人間が四五百人も集っている
洞穴
(
どうけつ
)
があった。彼等は私を
見懸
(
みか
)
けて別にさわぐでもなかった。
最小人間の怪:――人類のあとを継ぐもの――
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
「へえ、不思議なもんですね。あのうらなり君が、そんな
艶福
(
えんぷく
)
のある男とは思わなかった。人は
見懸
(
みか
)
けによらない者だな。ちっと気を付けよう」
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
此
(
こ
)
れなら、
一生涯
(
いつしやうがい
)
に一
度
(
ど
)
ぐらゐ
買
(
か
)
へまいとも
限
(
かぎ
)
らない。
其
(
そ
)
のかはり
武者修行
(
むしやしゆぎやう
)
に
退治
(
たいぢ
)
られます。
此
(
これ
)
を
見懸
(
みか
)
けたのは
難有
(
ありがた
)
い。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
元より
御憎悪強
(
おんにくしみつよ
)
き
私
(
わたくし
)
には
候
(
さふら
)
へども、
何卒
(
なにとぞ
)
是
(
これ
)
は前非を悔いて自害いたし候
一箇
(
ひとり
)
の
愍
(
あはれ
)
なる女の、
御前様
(
おんまへさま
)
を
見懸
(
みか
)
けての
遺言
(
ゆいごん
)
とも
思召
(
おぼしめ
)
し、せめて
一通
(
ひととほ
)
り
御判読
(
ごはんどく
)
被下候
(
くだされさふら
)
はば、未来までの
御情
(
おんなさけ
)
と
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
「いやに逃げるじゃないか」と執念深い刑事は
反
(
かえ
)
って
絡
(
から
)
みついてきた。「ところで一つ
尋
(
たず
)
ねるが、赤ブイ仙太を
見懸
(
みか
)
けなかったか」
疑問の金塊
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
▼ もっと見る
一日
(
いちにも
)
、
茫
(
ばう
)
と
成
(
な
)
つて、
田圃
(
たんぼ
)
の
川
(
かは
)
で
水
(
みづ
)
を
呑
(
の
)
んで
居
(
ゐ
)
る
處
(
ところ
)
を、
見懸
(
みか
)
けた
村
(
むら
)
の
若
(
わか
)
いものが、ドンと
一
(
ひと
)
ツ
肩
(
かた
)
をくらはすと、
挫
(
ひしや
)
げたやうにのめらうとする。
慌
(
あわ
)
てて、
頸首
(
えりくび
)
を
引掴
(
ひツつか
)
んで
鑑定
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「事件の最初、君がアパートの裏口へ廻ったときに、
露地
(
ろじ
)
に何か人影のようなものを
見懸
(
みか
)
けたといったが、あれは男だったか、それとも女だったか、解らなかったかネ」
ゴールデン・バット事件
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
少々
(
しょうしょう
)
無理な
願
(
ねがい
)
ですがね、身内に病人があって、とても医者の薬では
治
(
なお
)
らんに
極
(
きま
)
ったですから、この医王山でなくって
外
(
ほか
)
にない、私が
心当
(
こころあたり
)
の薬草を採りに来たんだが、何、
姉
(
ねえ
)
さんは
見懸
(
みか
)
けた
処
(
ところ
)
薬草取
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
懸
常用漢字
中学
部首:⼼
20画
“見懸”で始まる語句
見懸人