“艶福”の読み方と例文
読み方割合
えんぷく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二千三千の賞金などは垂涎すいぜんにも価しなかった。騎手の生活は社会のどんな者より華やかで、また多すぎる艶福えんぷくに神経衰弱になるほどだった。
かんかん虫は唄う (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「へえ、不思議なもんですね。あのうらなり君が、そんな艶福えんぷくのある男とは思わなかった。人は見懸みかけによらない者だな。ちっと気を付けよう」
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「けれども艶福えんぷくの点において、われわれは樋口に遠く及ばなかった」と、上田は冷ややかに笑います、鷹見は
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)