“えんぷく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
艶福88.9%
艷福11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「けれども艶福えんぷくの点において、われわれは樋口に遠く及ばなかった」と、上田は冷ややかに笑います、鷹見は
あの時分 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
僕はかう考へた時にひそかに僕自身の幸運を讃美さんびしないわけにはかなかつた。日本の文壇広しといへども、僕ほど艶福えんぷくに富んだ作家は或は一人ひとりもゐないかも知れない。
変遷その他 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
じつ土手どて道哲だうてつ結縁けちえんして艷福えんぷくいのらばやとぞんぜしが、まともに西日にしびけたれば、かほがほてつて我慢がまんならず、土手どてくことわづかにして、日蔭ひかげ田町たまちげてりて、さあ、よし。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)