トップ
>
見合
>
みあわ
ふりがな文庫
“
見合
(
みあわ
)” の例文
「普段なら、年は取っとるし、まあ
見合
(
みあわ
)
すところじゃが、ことによると、もう
逢
(
あ
)
えんかも、知れんから、送ってやろうと思うております」
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
孝「
度々
(
たび/\
)
申上げるようですが、お嬢様がお亡くなりになり、
未
(
ま
)
だ
間
(
ま
)
もない事でございまするから、お
見合
(
みあわ
)
せなすっては
如何
(
いかゞ
)
」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
互に測量したものを後で
見合
(
みあわ
)
せる
丈
(
だ
)
けの話で、決して亜米利加人に助けて貰うと云うことは
一寸
(
ちょっと
)
でもなかった。ソレ
丈
(
だ
)
けは大に誇ても
宜
(
よ
)
い事だと思う。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
お
父
(
とう
)
さんも、お
母
(
かあ
)
さんも、
顔
(
かお
)
を
見合
(
みあわ
)
してたまげています。
太郎
(
たろう
)
も
不思議
(
ふしぎ
)
でたまりませんでした。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どうも分からん分からん、不思議な事もあれば有るものだと、二人は
暫時
(
しばし
)
顔を
見合
(
みあわ
)
すばかり。
本州横断 癇癪徒歩旅行
(新字新仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
彼もさすがに憂慮の
体
(
てい
)
にて、今暫く発表を
見合
(
みあわ
)
しくれよ、今郷里の両親に
御身
(
おんみ
)
懐胎
(
かいたい
)
の事を報ぜんには、両親とても直ちに結婚発表を迫らるべし、発表は容易なれども、自分の位地として
妾の半生涯
(新字新仮名)
/
福田英子
(著)
奥まった密室の
安楽椅子
(
あんらくいす
)
のうえに身体をなげだすと、二人は顔を
見合
(
みあわ
)
せた。
見えざる敵
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
さるほどに汽船の出発は大事を取りて、十分に天気を信ずるにあらざれば、
解纜
(
かいらん
)
を
見合
(
みあわ
)
すをもて、
却
(
かえ
)
りて危険の
虞
(
おそれ
)
寡
(
すくな
)
しと
謂
(
い
)
えり。されどもこの日の
空合
(
そらあい
)
は不幸にして
見謬
(
みあやま
)
られたりしにあらざるなきか。
取舵
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
判事とガニマールはまた顔を
見合
(
みあわ
)
せた。
奇巌城:アルセーヌ・ルパン
(新字新仮名)
/
モーリス・ルブラン
(著)
双方が顔を
見合
(
みあわ
)
せて叫んだ。
飛騨の怪談
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
若「伊之さんこんなに降って来たから……大丈夫来やしないわ、帰るにしても
些
(
ちっ
)
と
小止
(
こやみ
)
になるまで
見合
(
みあわ
)
してお
出
(
いで
)
でないとビショ濡になっちまうわ」
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
十時頃になって、Kは不意に仕切りの
襖
(
ふすま
)
を開けて私と顔を
見合
(
みあわ
)
せました。彼は敷居の上に立ったまま、私に何を考えていると聞きました。私はもとより何も考えていなかったのです。
こころ
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それを考えると、三人はゾッとして顔を
見合
(
みあわ
)
せた。
少年探偵長
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
励まされて花里は顔をあげましたが、胸につかえて居ることがあるんで
浮々
(
うき/\
)
は出来ません、
両人
(
ふたり
)
とも無言で、ジッと顔
見合
(
みあわ
)
しておりますと、廊下にバタ/\と草履の音がいたした。
根岸お行の松 因果塚の由来
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
茶色のはげた中折帽の下から、
髯
(
ひげ
)
だらけな野武士が
名残
(
なご
)
り
惜気
(
おしげ
)
に首を出した。そのとき、那美さんと野武士は思わず顔を
見合
(
みあわ
)
せた。
鉄車
(
てっしゃ
)
はごとりごとりと運転する。野武士の顔はすぐ消えた。
草枕
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
人々は驚きのあまり顔を
見合
(
みあわ
)
せるばかりだった。
恐怖の口笛
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
見
常用漢字
小1
部首:⾒
7画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“見”で始まる語句
見
見惚
見出
見物
見下
見上
見送
見透
見做
見当