“鉄車”のいろいろな読み方と例文
旧字:鐵車
読み方割合
てっしゃ50.0%
てつしゃ50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「あぶない。出ますよ」と云う声の下から、未練みれんのない鉄車てっしゃの音がごっとりごっとりと調子を取って動き出す。窓は一つ一つ、余等われわれの前を通る。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
茶色のはげた中折帽の下から、ひげだらけな野武士が名残なご惜気おしげに首を出した。そのとき、那美さんと野武士は思わず顔を見合みあわせた。鉄車てっしゃはごとりごとりと運転する。野武士の顔はすぐ消えた。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
もしそれ火輪車の海を駆けり、鉄車てつしゃ電車の陸を馳せ、電線の音信談話を伝え、郵法の書信貨物を運ぶということがなければ、どうして交通が自在なる事が出来ましょう。
国民教育の複本位 (新字新仮名) / 大隈重信(著)