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萌
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きざし
ふりがな文庫
“
萌
(
きざし
)” の例文
勝平の態度には、
愈々
(
いよ/\
)
乱酔の
萌
(
きざし
)
が見えてゐた。彼の眸は、怪しい輝きを帯び、狂人か何かのやうに瑠璃子をジロ/\と見詰めてゐた。
真珠夫人
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
落
(
おつ
)
るところに
活
(
はたら
)
く
萌
(
きざし
)
あるゆゑに陰にして陽の
円
(
まろき
)
をうしなはざる也。天地気中の
機関
(
からくり
)
定理定格
(
ぢやうりぢやうかく
)
ある事
奇々
(
きゝ
)
妙々
(
めう/\
)
愚筆
(
ぐひつ
)
に
尽
(
つく
)
しがたし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
万々一もこの二流抱合の
萌
(
きざし
)
を現わすことあらば、文明の
却歩
(
きゃくほ
)
は識者をまたずして知るべし。これすなわち禍の大なるものなり。
学者安心論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
王政柔弱に帰し学士を保護する能はざるに至りて我国の文学漸く独立の
萌
(
きざし
)
を得、其
将
(
ま
)
さに傾覆せんとするに至つて始めて見るべきの書あり。
明治文学史
(新字旧仮名)
/
山路愛山
(著)
揚
(
あげ
)
て
困
(
くるし
)
む事大方ならず後藤は夫で
好々
(
よし/\
)
最
(
もう
)
寛
(
ゆる
)
して
遣
(
やれ
)
と聲をかけサア汝
斯
(
かう
)
印
(
しるし
)
を付て遣はすにより以來心を改め
眞實
(
まこと
)
の人間になるべし萬一又々
惡心
(
あくしん
)
萌
(
きざし
)
たなれば其時其
小鬢
(
こびん
)
の
入墨
(
いれずみ
)
を
水鏡
(
みづかゞみ
)
に
寫
(
うつ
)
し今日の事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
勝平の態度には、
愈々
(
いよいよ
)
乱酔の
萌
(
きざし
)
が見えていた。彼の眸は、怪しい輝きを帯び、狂人か何かのように瑠璃子をジロ/\と見詰めていた。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
山の
地勢
(
ちせい
)
と日の
照
(
てら
)
すとによりてなだるゝ
処
(
ところ
)
となだれざる処あり、なだるゝはかならず二月にあり。
里人
(
さとひと
)
はその時をしり、処をしり、
萌
(
きざし
)
を
知
(
し
)
るゆゑに、なだれのために
撃死
(
うたれし
)
するもの
稀
(
まれ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
少年時代から豪酒の素質を持ってはいたが、酒に淫することなどは、決してなかったのが、今では大杯をしきりに傾けて、乱酒の
萌
(
きざし
)
がようやく現れた。
忠直卿行状記
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
此雪こほりて岩のごとくなるもの、二月のころにいたれば
陽気
(
やうき
)
地中より
蒸
(
むし
)
て
解
(
とけ
)
んとする時地気と天気との
為
(
ため
)
に
破
(
われ
)
て
響
(
ひゞき
)
をなす。一
片
(
へん
)
破
(
われ
)
て
片々
(
へん/\
)
破る、其ひゞき大木を
折
(
をる
)
がごとし。これ
雪頽
(
なだれ
)
んとするの
萌
(
きざし
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
萌
漢検準1級
部首:⾋
11画
“萌”を含む語句
萌芽
未萌
下萌
草萌
萌黄匂
萌黄縅
萌出
斑萌
萌黄羅紗
萌黄
萌黄色
萌葱
萌黄緞子
薄萌黄
留萌
郝萌
萌黄地
萌初
萌黄紗
葭萌関
...