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苹果
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りんご
ふりがな文庫
“
苹果
(
りんご
)” の例文
そしてだんだん十字架は窓の正面になりあの
苹果
(
りんご
)
の肉のような青じろい環の雲もゆるやかにゆるやかに
繞
(
めぐ
)
っているのが見えました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
いよいよ秋に入りまして郷里は、さいわいに黄金色の稲田と真紅な
苹果
(
りんご
)
に四年連続の豊作を迎えようとしています。
善蔵を思う
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
皿
(
さら
)
の
後
(
あと
)
に皿が出て、平らげられて、持ち去られてまた後の皿が来る、黄色な
苹果
(
りんご
)
酒の
壺
(
つぼ
)
が出る。人々は互いに今日の売買の事、もうけの事などを話し合っている。
糸くず
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
「なんだか
苹果
(
りんご
)
のにおいがする。
僕
(
ぼく
)
いま
苹果
(
りんご
)
のことを考えたためだろうか」カムパネルラが
不思議
(
ふしぎ
)
そうにあたりを見まわしました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その三つは、招待状の文章に在った。——黄金色の稲田と真紅の
苹果
(
りんご
)
に四年連続の豊作を迎えようとしています、と言われて、私もやはり津軽の子である。ふらふら、出席、と書いてしまった。
善蔵を思う
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
そしてだんだん
十字架
(
じゅうじか
)
は
窓
(
まど
)
の
正面
(
しょうめん
)
になり、あの
苹果
(
りんご
)
の
肉
(
にく
)
のような青じろい
環
(
わ
)
の雲も、ゆるやかにゆるやかに
繞
(
めぐ
)
っているのが見えました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
思わず二人もまっすぐに立ちあがりました。カムパネルラの
頬
(
ほほ
)
は、まるで熟した
苹果
(
りんご
)
のあかしのようにうつくしくかがやいて見えました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
思わず
二人
(
ふたり
)
ともまっすぐに立ちあがりました。カムパネルラの
頬
(
ほお
)
は、まるで
熟
(
じゅく
)
した
苹果
(
りんご
)
のあかしのようにうつくしくかがやいて見えました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「何だか
苹果
(
りんご
)
の
匂
(
におい
)
がする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラが不思議そうにあたりを見まわしました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
気分がいいと云ったって、結局豚の気分だから、
苹果
(
りんご
)
のようにさくさくし、青ぞらのように光るわけではもちろんない。これ灰色の気分である。
フランドン農学校の豚
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
苹果
(
りんご
)
や
梨
(
なし
)
やまるめろや
胡瓜
(
きゅうり
)
はだめだ、すぐ枯れる、稲や
薄荷
(
はっか
)
やだいこんなどはなかなか強い、牧草なども強いねえ。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
青森の町は
盛岡
(
もりおか
)
ぐらいだった。
停車場
(
ていしゃじょう
)
の前にはバナナだの
苹果
(
りんご
)
だの売る人がたくさんいた。
待合室
(
まちあいしつ
)
は大きくてたくさんの人が顔を
洗
(
あら
)
ったり
物
(
もの
)
を食べたりしている。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その辺一ぱいにならんだ屋台の青い
苹果
(
りんご
)
や
葡萄
(
ぶどう
)
が、アセチレンのあかりできらきら光っていました。
祭の晩
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一郎は
扶
(
たす
)
けられて起されながらも一度楢夫の顔を見ました。その顔は
苹果
(
りんご
)
のやうに赤くその唇はさっき光の国で一郎と別れたときのまゝ、かすかに笑ってゐたのです。
ひかりの素足
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もうマジエル様と呼ぶ烏の
北斗七星
(
ほくとしちせい
)
が、大きく近くなって、その一つの星のなかに生えている青じろい
苹果
(
りんご
)
の木さえ、ありありと見えるころ、どうしたわけか二人とも
烏の北斗七星
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
何だかあの歌を歌うと頭が
痛
(
いた
)
くなるような気がする。
実習
(
じっしゅう
)
のほうが
却
(
かえ
)
っていいくらいだ。学校から
纏
(
まと
)
めて
注文
(
ちゅうもん
)
するというので
僕
(
ぼく
)
は
苹果
(
りんご
)
を二本と
葡萄
(
ぶどう
)
を一本
頼
(
たの
)
んでおいた。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「しゆ、あんまり行つていけないつたら。」雪狼のうしろから
白熊
(
しろくま
)
の毛皮の三角帽子をあみだにかぶり、顔を
苹果
(
りんご
)
のやうにかがやかしながら、
雪童子
(
ゆきわらす
)
がゆつくり歩いて来ました。
水仙月の四日
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「しゅ、あんまり行っていけないったら。」雪狼のうしろから
白熊
(
しろくま
)
の毛皮の三角
帽子
(
ぼうし
)
をあみだにかぶり、顔を
苹果
(
りんご
)
のようにかがやかしながら、
雪童子
(
ゆきわらす
)
がゆっくり歩いて来ました。
水仙月の四日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その一つの星のなかに生えてゐる青じろい
苹果
(
りんご
)
の木さへ、ありありと見えるころ、どうしたわけか二人とも、急にはねが石のやうにこはばつて、まつさかさまに落ちかゝりました。
烏の北斗七星
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
変てこな
鼠
(
ねずみ
)
いろのマントを着て
水晶
(
すいしょう
)
かガラスか、とにかくきれいなすきとおった
沓
(
くつ
)
をはいていました。それに顔と云ったら、まるで熟した
苹果
(
りんご
)
のよう
殊
(
こと
)
に眼はまん円でまっくろなのでした。
風野又三郎
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
太陽は一日かゞやきましたので、丘の
苹果
(
りんご
)
の半分はつやつや赤くなりました。
まなづるとダァリヤ
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
十力
(
じゅうりき
)
の
大宝珠
(
だいほうじゅ
)
はある時黒い
厩肥
(
きゅうひ
)
のしめりの中に
埋
(
う
)
もれます。それから木や草のからだの中で月光いろにふるい、青白いかすかな
脈
(
みゃく
)
をうちます。それから人の
子供
(
こども
)
の
苹果
(
りんご
)
の
頬
(
ほお
)
をかがやかします
虹の絵の具皿:(十力の金剛石)
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
こどもの頬は
苹果
(
りんご
)
のやうにかがやき、苹果のにほひは室いっぱいでした。その匂は、けれども、あちこちの網棚の上のほんたうの苹果から出てゐたのです。實に苹果の蒸氣が室いっぱいでした。
氷と後光
(旧字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
汽車の中で
苹果
(
りんご
)
をたべているひとでも、また歌う鳥や歌わない鳥、青や黒やのあらゆる魚、あらゆるけものも、あらゆる虫も、みんな、みんな、むかしからのおたがいのきょうだいなのだから。
手紙 四
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「おいでなさい。いいものをあげましょう。そら。
干
(
ほ
)
した
苹果
(
りんご
)
ですよ。」
種山ヶ原
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
「おいでなさい。いゝものをあげませう。そら。干した
苹果
(
りんご
)
ですよ。」
種山ヶ原
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
太陽はまるで熟した
苹果
(
りんご
)
のやうで
楢ノ木大学士の野宿
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
太陽はまるで熟した
苹果
(
りんご
)
のようで
楢ノ木大学士の野宿
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
苹果
(
りんご
)
を
叩
(
たた
)
いているかもしれない
饑餓陣営:一幕
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
苹果
(
りんご
)
の樹がむやみにふえた
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
その金いろの
苹果
(
りんご
)
の樹が
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
一つの赤い
苹果
(
りんご
)
をたべる
『春と修羅』
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
苹
漢検1級
部首:⾋
8画
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
“苹果”で始まる語句
苹果林
苹果緑
苹果酒
苹果青