“りんご”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:リンゴ
語句割合
林檎90.1%
苹果9.9%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは、傾いた戦車の鉄板の床の上を、林檎りんごのような形をしたものが、ころころと、ピート一等兵の足許あしもとへ、ころげてきたのであった。
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
日本の本州ばかりでいっても、南方の熱い処には蜜柑みかんやザボンがよく出来て、北方の寒い国では林檎りんごや梨がよく出来るという位差はある。
くだもの (新字新仮名) / 正岡子規(著)
「お湯が熱かったのかい、林檎りんごのようなッぺたをしているね。どれどれ、おじいちゃんが抱っこしてやろう。さあ、おいで、アッパッパ」
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この姉弟きょうだいの子供はまた、おまんに連れられて、隣家の伏見屋から贈られた大きな九年母くねんぼ林檎りんごの花をそこへ持って来た。
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
春蚕はるごの済んだ後で、刈取られた桑畠くわばたけに新芽の出たさま、林檎りんごの影が庭にあるさまなど、玻璃ガラスしに光った。
家:02 (下) (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
亮二も急いでそこをはなれました。その辺一ぱいにならんだ屋台の青い苹果りんご葡萄ぶどうが、アセチレンのあかりできらきら光っていました。
祭の晩 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
そしてだんだん十字架は窓の正面になりあの苹果りんごの肉のような青じろい環の雲もゆるやかにゆるやかにめぐっているのが見えました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
「何だか苹果りんごにおいがする。僕いま苹果のこと考えたためだろうか。」カムパネルラが不思議そうにあたりを見まわしました。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
学校からまとめて注文ちゅうもんするというのでぼく苹果りんごを二本と葡萄ぶどうを一本たのんでおいた。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
気分がいいと云ったって、結局豚の気分だから、苹果りんごのようにさくさくし、青ぞらのように光るわけではもちろんない。
フランドン農学校の豚 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)