老人夫婦らうじんふうふ)” の例文
茶店ちやみせ老人夫婦らうじんふうふとは懇意こんいつて『旦那だんなまた石拾いしひろひですか。始終しじうえては、りますまい』とわらはれるくらゐにまでなつた。
とく國府津こふづどまりはこが三四りやう連結れんけつしてあるので紅帽あかばう注意ちゆういさいはひにそれにむとはたして同乘者どうじようしや老人夫婦らうじんふうふきりですこぶすいた、くたびれたのと
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
あとにたのむは老人夫婦らうじんふうふこれまた補陀落山ふだらくさんからかりにこゝへ、いほりむすんで、南無なむ大悲だいひ民子たみこのために觀世音くわんぜおん
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
是非ぜひもないことゝ自分じぶん斷念あきらめて咽喉疾いんこうしつには大敵たいてきりながら煙草たばこはじめた。老人夫婦らうじんふうふしきりとはなしてる。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
老人夫婦らうじんふうふわかれげつつ、民子たみこかりにも殘惜のこりをしいまで不便ふびんであつたなごりををしんだ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
老人夫婦らうじんふうふ出迎いでむかへて、富藏とみざう仔細しさいくと、お可哀相かはいさうのいひつゞけ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)