トップ
>
罷在
>
まかりあり
ふりがな文庫
“
罷在
(
まかりあり
)” の例文
益御安泰可
レ
被
レ
成
二
御座
一
愛度
(
めでたき
)
御儀奉
レ
存候。
降而
(
くだつて
)
私儀無異乍
レ
不
レ
及国家之御為日夜尽力
罷在
(
まかりあり
)
候。乍
二
失敬
一
御安慮可
二
仰付
一
候。
手紙:081 慶応三年六月二十四日 坂本権平あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
御書
辱
(
かたじけな
)
く拝見仕候。かねて願上候
御認
(
おんしたた
)
めもの、早く拝見いたし度と存じ候へども、今日も
尚
(
なお
)
せき少々出で候まゝ、引き
籠
(
こも
)
り
罷在
(
まかりあり
)
候。熱は既に去り申候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
一私し
共
(
ども
)
兩人儀は
先主
(
せんしゆ
)
嘉川平助
以來
(
いらい
)
より
勤仕
(
きんし
)
罷在
(
まかりあり
)
候處
當主
(
たうしゆ
)
主税之助
養子
(
やうし
)
に參られ候後平助儀藤五郎藤三郎の二
子
(
し
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
当日は騎兵の中一人、馬より落ちたるもの無ければ、此間違もなくして、上下の御為此上なき事に至るべきに、不幸にして足弱きために、今日まで無事に
罷在
(
まかりあり
)
候。
政治の破産者・田中正造
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
されど牡鹿山の城中弓矢取りては耻かしからぬ武士共
罷在
(
まかりあり
)
候へ共、かゝる風流の会は何とやらん不案内にて
物怯
(
ものお
)
ぢやしたりけん、戦場の儀ならば功名をも争ふべけれ
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
▼ もっと見る
それだけにては愚意
分
(
わか
)
りかね候に
付
(
つき
)
愚作をも連ねて御評願いたく
存居
(
ぞんじおり
)
候えども、あるいは先輩諸氏の
怒
(
いかり
)
に触れて
差止
(
さしと
)
めらるるようなことはなきかとそれのみ心配
罷在
(
まかりあり
)
候。
歌よみに与ふる書
(新字新仮名)
/
正岡子規
(著)
この辺の心事は貴下平素の審美論にも一致致すべき次第一層御同情に値する事かと愚考
罷在
(
まかりあり
)
候。
雨瀟瀟
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
今般大阪表の始末
柄
(
がら
)
、在所表へ相聞え、深奉恐入候に付き上下一同謹慎
罷在
(
まかりあり
)
候。抑も尊王の大義は兼て厚く相心得罷在候処
不図
(
はからず
)
も、今日の形勢に立至り候段、恐惶嘆願の外無御座候。
乱世
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
某
(
それがし
)
致仕
(
ちし
)
候てより以来、当国
船岡山
(
ふなおかやま
)
の
西麓
(
さいろく
)
に形ばかりなる
草庵
(
そうあん
)
を営み
罷在
(
まかりあり
)
候えども、先主人
松向寺殿
(
しょうこうじどの
)
御
逝去
(
せいきょ
)
遊ばされて後、
肥後国
(
ひごのくに
)
八代
(
やつしろ
)
の城下を引払いたる
興津
(
おきつ
)
の一家は、同国
隈本
(
くまもと
)
の城下に在住候えば
興津弥五右衛門の遺書(初稿)
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
此方より手紙を出しても一向返事も寄越さず、多忙か病気か
無性
(
ぶしょう
)
か、或は三者の合併かと存候。小生僻地に
罷在
(
まかりあり
)
、楽しみとするところは東京俳友の消息に有之、
何卒
(
なにとぞ
)
爾後
(
じご
)
は時々景気御報知
被下度
(
くだされたく
)
候。
漱石氏と私
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
勤め
罷在
(
まかりあり
)
しぞと申さるゝに願山も
最早
(
もはや
)
覺悟の事なれば私し儀京都に居候節日野家の
醫師
(
いし
)
に
雇
(
やと
)
はれ折々供も勤めし所
※
(
はか
)
らずも安田平馬佐々木
靱負
(
ゆきへ
)
の惡事に
與
(
くみ
)
し京都を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
愚僧は
芝山内
(
しばさんない
)
青樹院
(
せいじゅいん
)
と申す学寮の住職
雲石殿
(
うんせきどの
)
、
年来
(
ねんらい
)
父上とは
昵懇
(
じっこん
)
の間柄にて有之候まゝ、右の学寮に寄宿
仕
(
つかまつ
)
り、従前通り江戸
御屋敷
(
おやしき
)
御抱
(
おかかえ
)
の儒者松下先生につきて
朱子学
(
しゅしがく
)
出精
罷在
(
まかりあり
)
候処
榎物語
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
一昨日は御書を給はり、辱く
奉存
(
ぞんじたてまつり
)
候。其節御恵贈の朝鮮産西洋種
梨子
(
なし
)
、誠にやすらかにして美味、有難存候。彼の争議一件御筆にのせられ候由、以て当今社会の現況を知る事を得べく、楽しみ
罷在
(
まかりあり
)
候。
鴎外の思い出
(新字新仮名)
/
小金井喜美子
(著)
なし餘り久々
御疎遠
(
ごそゑん
)
なれば
御機嫌
(
ごきげん
)
も
伺
(
うかゞ
)
ひ度又此方の
御樣子
(
ごやうす
)
如何と存じ母を同道して
出
(
いで
)
馬喰町武藏屋清兵衞方に
罷在
(
まかりあり
)
候と申けるに利兵衞の心は
疾
(
とく
)
より
變
(
かは
)
り
持參金
(
ぢさんきん
)
のある
聟
(
むこ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
罷
常用漢字
中学
部首:⽹
15画
在
常用漢字
小5
部首:⼟
6画
“罷在”で始まる語句
罷在候
罷在候夫
罷在候間