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縫針
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ぬひばり
ふりがな文庫
“
縫針
(
ぬひばり
)” の例文
「針で
彫
(
ほ
)
つた假名文字だ、鼈甲は柔らかいから、わけもなく傷が付く——いや待てよ、柔かいと言つても、女の使ふ
縫針
(
ぬひばり
)
くらゐぢや、こんな形の
確
(
たし
)
かな字は書けないな」
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
キャラコの
肌着
(
はだぎ
)
にはちやうど適當な品です。針も糸に合つたのを
選
(
よ
)
りました。
縫針
(
ぬひばり
)
の方は、おぼえを
記
(
つ
)
けておくのを忘れたと、あなたからスミス先生に云つて下さらんか。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
午餐過
(
ひるすぎ
)
からおつぎは
縫針
(
ぬひばり
)
へ
絲
(
いと
)
を
透
(
とほ
)
して
竿
(
さを
)
へ
附
(
つ
)
けて
與吉
(
よきち
)
に
持
(
も
)
たせた。
與吉
(
よきち
)
は
外
(
ほか
)
の
子供
(
こども
)
のするやうに
其
(
そ
)
の
針
(
はり
)
を
擧
(
あ
)
げて
見
(
み
)
ては
又
(
また
)
水
(
みづ
)
へ
投
(
な
)
げて
大人
(
おとな
)
しくして
居
(
ゐ
)
る。
暫
(
しばら
)
く
時間
(
じかん
)
が
經
(
た
)
つと
又
(
また
)
姉
(
ねえ
)
ようと
喚
(
よ
)
ぶ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
送りけるが娘お幸は
今年
(
ことし
)
十七歳となり
尋常
(
なみ/\
)
の者さへ山茶も
出端
(
でばな
)
の年頃なるに
況
(
まして
)
や
生質
(
うまれつき
)
色白
(
いろしろ
)
にして
眼鼻
(
めはな
)
だち
好
(
よく
)
愛敬
(
あいきやう
)
ある
女子
(
をなご
)
なれば
兩親
(
りやうしん
)
は手の
中
(
うち
)
の
玉
(
たま
)
の如くに
愛
(
いつく
)
しみ
手跡
(
しゆせき
)
縫針
(
ぬひばり
)
は勿論淨瑠璃三味線も心安き方へ頼み
習
(
ならは
)
せ樂み
暮
(
くら
)
して居ける處に
一日
(
あるひ
)
長八は淺草觀音へ參詣なし夫より上野の大師へ參らんと
車坂
(
くるまざか
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「この櫛には、わけのわからない文字が彫つてある。最初は、女の手で
縫針
(
ぬひばり
)
で彫つたものと思つたが、縫針では滑つて、
斯
(
か
)
ううまく彫れるものではない。これは矢張り飾り屋などで使ふタガネで彫つたものだ」
銭形平次捕物控:169 櫛の文字
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
縫
常用漢字
中学
部首:⽷
16画
針
常用漢字
小6
部首:⾦
10画
“縫”で始まる語句
縫
縫物
縫目
縫箔
縫箔屋
縫合
縫子
縫紋
縫殿頭
縫殿介