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終生
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しゅうせい
ふりがな文庫
“
終生
(
しゅうせい
)” の例文
けれども
終生
(
しゅうせい
)
芸に捧げ
殉
(
じゅん
)
ずるというような激しい精進は得難いもので、ツボとかコツを心得てそれで一応の評価や声名が得られると
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
武士
(
ぶし
)
をすてて
竹生島
(
ちくぶしま
)
にかくれた時、そして、
地蔵菩薩
(
じぞうぼさつ
)
の愛の
旅
(
たび
)
に
島
(
しま
)
をでたとき、かならず、
終生
(
しゅうせい
)
刀
(
かたな
)
を
抜
(
ぬ
)
くまいぞと心にちかった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
けっして、それは
夢
(
ゆめ
)
ではなかったのです。この
小鳥
(
ことり
)
だけは、おそらく
終生
(
しゅうせい
)
、
自分
(
じぶん
)
の
経験
(
けいけん
)
したことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して
忘
(
わす
)
れなかったでありましょう。
小さな金色の翼
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
まして
当人
(
とうにん
)
はよほど
有難
(
ありがた
)
かったらしく、
早速
(
さっそく
)
さまざまのお
供物
(
くもつ
)
を
携
(
たずさ
)
えてお
礼
(
れい
)
にまいったばかりでなく、その
後
(
ご
)
も
終生
(
しゅうせい
)
私
(
わたくし
)
の
許
(
もと
)
へ
参拝
(
さんぱい
)
を
欠
(
か
)
かさないのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ひょろ松が、受けとって読んで見ると、救命のご恩義は
終生
(
しゅうせい
)
わすれないが、そのためにあなたに屈するようなことはない。この次の機会にまた勝負をしよう。
顎十郎捕物帳:11 御代参の乗物
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
こういうようなことが
書
(
か
)
いてありました。
終生
(
しゅうせい
)
独身
(
どくしん
)
で
過
(
す
)
ごした、
B医師
(
ビーいし
)
はバラック
式
(
しき
)
であったが、
有志
(
ゆうし
)
の
助力
(
じょりょく
)
によって、
慈善病院
(
じぜんびょういん
)
を
建
(
た
)
てたのは、それから
以後
(
いご
)
のことであります。
三月の空の下
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
とまれ六朝に歴侍して宮中第一の勢力を持ち、男帝女帝二つながら親愛せられて、
終生
(
しゅうせい
)
その勢力に消長がなかったという三千代の才気は、いささか我々の理解を絶するものがある。
道鏡
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
終生
(
しゅうせい
)
このことばをもって通した
信玄
(
しんげん
)
には、ものものしい
要害
(
ようがい
)
は
無用
(
むよう
)
であった。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「そう
思
(
おも
)
うのも
無理
(
むり
)
はありませんが、どうして、それが、
終生
(
しゅうせい
)
の
幸福
(
こうふく
)
だといわれますか……。そのためにいいこともあれば、また、
悪
(
わる
)
いこともある。
空
(
そら
)
から、
見
(
み
)
ているとよくわかりますよ。」
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“終生”の意味
《名詞・形容動詞》
生きている間。一生。
(出典:Wiktionary)
終
常用漢字
小3
部首:⽷
11画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
“終”で始まる語句
終
終日
終焉
終夜
終局
終熄
終始
終末
終曲
終了