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窘
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いぢ
ふりがな文庫
“
窘
(
いぢ
)” の例文
する私じやない。
窘
(
いぢ
)
めて腹が癒る事なら、なんぼなりとも、窘めなさんせ。どふせ濡衣着た身体。乾さうと思へば、気も揉める。湯なと水なと掛けたがよい
したゆく水
(新字旧仮名)
/
清水紫琴
(著)
根生
(
こんじやう
)
まがりの、ひねつこびれの、
吃
(
どんも
)
りの、
齒
(
はッ
)
かけの、嫌やな奴め、這入つて來たら散々と
窘
(
いぢ
)
めてやる物を、歸つたは惜しい事をした、どれ下駄をお貸し、一寸見てやる
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
併
(
しか
)
しこんな稼業のものにはめづらしい正直な
淡白
(
さつぱり
)
した江戸兒風の男で、御用を
嵩
(
かさ
)
に着て弱い者を
窘
(
いぢ
)
めるなどといふ惡い噂は
曾
(
かつ
)
て聞えたことがなかつた。彼は誰に對しても親切な男であつた。
半七捕物帳:01 お文の魂
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そこでは一緒に雇はれて行つた日本人の一番の給仕人にうんと
窘
(
いぢ
)
められた。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
甚之助
(
じんのすけ
)
かぎりなく
口惜
(
くや
)
しがり、
先
(
ま
)
づ
父君
(
ちヽぎみ
)
に
歎
(
なげ
)
き
母君
(
はヽぎみ
)
を
責
(
せ
)
め、
長幼
(
ふたり
)
の
令孃
(
ひめ
)
に
當
(
あた
)
りあるきて、
中姉樣
(
ちうねえさま
)
を
窘
(
いぢ
)
め
出
(
だ
)
すことヽ
恨
(
う
)
らみ、
僕
(
ぼく
)
をも
一處
(
とも
)
にやれと
迫
(
せ
)
まり、
令孃
(
ひめ
)
に
對
(
むか
)
へば
譯
(
わけ
)
もなく
甘
(
あま
)
へて
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
齒
(
はツ
)
かけの、
嫌
(
い
)
やな
奴
(
やつ
)
め、
這入
(
はい
)
つて
來
(
き
)
たら
散々
(
さん/″\
)
と
窘
(
いぢ
)
めてやる
物
(
もの
)
を、
歸
(
かへ
)
つたは
惜
(
お
)
しい
事
(
こと
)
をした、どれ
下駄
(
げた
)
をお
貸
(
か
)
し、
一寸
(
ちよつと
)
見
(
み
)
てやる、とて
正太
(
しようた
)
に
代
(
かわ
)
つて
顏
(
かほ
)
を
出
(
だ
)
せば
軒
(
のき
)
の
雨
(
あま
)
だれ
前髮
(
まへがみ
)
に
落
(
お
)
ちて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
吃
(
どんも
)
りの、
歯
(
はッ
)
かけの、嫌やな奴め、這入つて来たら散々と
窘
(
いぢ
)
めてやる物を、帰つたは惜しい事をした、どれ下駄をお貸し、
一寸
(
ちよと
)
見てやる、とて正太に代つて顔を出せば軒の雨だれ前髪に落ちて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
窘
漢検1級
部首:⽳
12画
“窘”を含む語句
窘逐狂
窘蹙
立窘
窘窮
窘迫
居窘
窘逐
掻窘
窘束
窘歩
窘渋
窘付
窘乏
狭窘
窘追
抱窘
困窘