“窘窮”の読み方と例文
読み方割合
きんきゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其の永楽帝の賽児をもとむる甚だ急なりしに考うれば、賽児の徒窘窮きんきゅうしてほこって立つに及び、あるいは建文を称して永楽に抗するありしも亦知るべからず。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
その度毎に与八が、ダニに食いつかれた芋虫いもむしのように窘窮きんきゅうするのを、ダニがいよいよ面白半分になぶる。
大菩薩峠:25 みちりやの巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
その他片山桃雨氏と、石山桂山氏は早くより俳句を止めて、今は消息を絶っている、石井得中氏はこれも亡くなったが、末路は最も窘窮きんきゅうしていて気の毒であった。
鳴雪自叙伝 (新字新仮名) / 内藤鳴雪(著)