「お徳はお神籤を引きに行きましたよ。お秋は大方番所へでもお願いに行ったんでしょう、親分さんが来て下すったところをみると」
神籤を取れば凶と出る。奥方はもう堪まらなくなって、何とかして吟味に出ない工夫はあるまいかと、家来の平助にそっと相談した。
神籤のために、嫌々ながら、東下論に従っていた恭順論者は、再び自説を主張し始めた。かくて、一藩はまたもや激しい混乱に陥った。
怖ろしい運命の神籤でもひくように、お綱が、こわごわと、その一通を手に拾ってみると、なつかしや、死んだ母の名。
“神籤(おみくじ)”の解説
おみくじ(御神籤・御御籤・御仏籤またはみくじ・神籤・御籤・御鬮・仏籤)とは神社・仏閣などで吉凶を占うために引く籤である。
「みくじ」は「くじ」に尊敬の接頭辞「み」をくわえたもので、漢字で書くときは「御籤」とするか、神社のものは「神籤」、寺のものは「仏籤」とする。ただし厳密には問題があるが、区別せず「神籤」とすることもある。現在では、みくじ箋(みくじ紙)と呼ばれる紙片を用いるものが一般的である。
(出典:Wikipedia)
「みくじ」は「くじ」に尊敬の接頭辞「み」をくわえたもので、漢字で書くときは「御籤」とするか、神社のものは「神籤」、寺のものは「仏籤」とする。ただし厳密には問題があるが、区別せず「神籤」とすることもある。現在では、みくじ箋(みくじ紙)と呼ばれる紙片を用いるものが一般的である。
(出典:Wikipedia)