“みくじ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
神籤36.4%
御籤23.6%
御鬮18.2%
神鬮10.9%
3.6%
1.8%
御神籤1.8%
神䰗1.8%
1.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
神籤みくじを取れば凶と出る。奥方はもう堪まらなくなって、何とかして吟味に出ない工夫はあるまいかと、家来の平助にそっと相談した。
半七捕物帳:11 朝顔屋敷 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
何處か分らぬ奧の方で、ざら/\ツと御籤みくじ竹筒つゝを振動すらしい響がする。人々の呟く祈祷の聲が繪額の陰に鳴く鳩の聲にまじはる。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
前日記したる御籤みくじの文句につき或人より『三世相』の中にある「元三大師がんざんだいし御鬮みくじしょう」の解なりとて全文を写して送られたり。その中に佳人水上行かじんすいじょうにゆくを解して
墨汁一滴 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
神鬮みくじを取ったり御祈祷をなすったりしましたが、それから二年半ばかり経ちまして、御新造がお逝去になり、それから丁度四年ほど経って大旦那様もお逝去
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
大きな賽銭箱さいせんばこへおひねりを投入れてお辞儀をするのはお祖母様のまねです。気が附くと兄様が見えません。あたりを見廻しましたら、おみくじの並びにあるおびんずるの前に立っていられました。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
易者に見てもらっても、生駒の聖天さんにお参りしても少しもよいみくじが出ない。稲荷さんに頼んでも駄目である。株は毎日下るばかりで家賃さえよう払わない店がたくさん出来た。
空中征服 (新字新仮名) / 賀川豊彦(著)
隱居は若い時寺に居たさうだ。御神籤みくじの文句から思ひ付いて、その文字に當てはまるやうな隱し場所を拵へた。ありつたけの提灯をつけて皆んな俺と一緒に來るがいゝ。五千兩の金を
これから先は八丈島だけが頼みだから、心願をこめて神䰗みくじをとってみると、八丈島はとっくに通り越し、いまいるところは島の南二百里の海上と出た。
重吉漂流紀聞 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
昨夜ゆうべ娘のお梅が家出をいたした切りかいくれ行方が解りませぬから、家内中うちじゅうの心配大方ならず、おみくじを取るやら、卜筮うらないてもらうやら、大変な騒ぎをして居る処へ、不忍弁天の池に
闇夜の梅 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)