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生捉
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いけど
ふりがな文庫
“
生捉
(
いけど
)” の例文
部落の戦いは
翌朝
(
よくちょう
)
まで続いた。が、
寡
(
か
)
はついに衆の敵ではなかった。
素戔嗚
(
すさのお
)
は味方の若者たちと共に、とうとう敵の手に
生捉
(
いけど
)
られた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
祟
(
たたり
)
を恐れぬ荒気の大名。おもしろい、水を出さば、天守の五重を
浸
(
ひた
)
して見よ、とそれ、
生捉
(
いけど
)
って来てな、ここへ打上げたその獅子頭だ。
天守物語
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
町に
別嬪
(
べっぴん
)
が多くて、山遊びが
好
(
すき
)
な土地柄だろう。果して寝転んでいて、振袖を
生捉
(
いけど
)
った。……場所をかえて、もう二三人
捉
(
つかま
)
えよう。
ピストルの使い方:――(前題――楊弓)
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
その内に朝焼の
火照
(
ほて
)
りが消えると、ぽつぽつ雨が落ちはじめた。彼は一枚の
衣
(
ころも
)
のほかに、何もまとってはいなかった。
頸珠
(
くびだま
)
や
剣
(
つるぎ
)
は云うまでもなく、
生捉
(
いけど
)
りになった時に奪われていた。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
ところで、
生捉
(
いけど
)
って籠に入れると、
一時
(
ひととき
)
と
経
(
た
)
たないうちに、すぐに
薩摩芋
(
さつまいも
)
を
突
(
つッ
)
ついたり、柿を吸ったりする、
目白鳥
(
めじろ
)
のように早く人馴れをするのではない。
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
手足
(
てあし
)
をぴち/\と
撥
(
は
)
ねる、
二歳
(
ふたつ
)
ぐらゐの
男
(
をとこ
)
の
兒
(
こ
)
を、
筋鐵
(
すぢがね
)
の
入
(
はひ
)
つた
左
(
ひだり
)
の
腕
(
うで
)
に、
脇
(
わき
)
へ
挾
(
はさ
)
んで、やんはりと
抱
(
だ
)
いた
處
(
ところ
)
は、
挺身
(
ていしん
)
倒
(
さかさま
)
に
淵
(
ふち
)
を
探
(
さぐ
)
つて
鰌
(
どぢやう
)
を
生捉
(
いけど
)
つた
體
(
てい
)
と
見
(
み
)
える。
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
そうかといって、宿場で厄介になろうという
年紀
(
とし
)
じゃあなし、無茶に
廓
(
くるわ
)
へ入るかい、かえって敵に
生捉
(
いけど
)
られるも同然だ。夜が更けてみな、油に燈心だから
堪
(
たま
)
るめえじゃねえか、恐しい。
註文帳
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
魔ものだの、変化だのに、挨拶は変だ、と思ったが、あとで気がつくと、女
連
(
れん
)
は、うわさのある怪しいことに、恐しく
怯
(
おび
)
えていて、陰でも、
退治
(
たいじ
)
るの、
生捉
(
いけど
)
るのとは言い
憚
(
はばか
)
ったものらしい。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
若い衆が
串戯
(
じようだん
)
に
生捉
(
いけど
)
つた。
玉川の草
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
捉
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
“生”で始まる語句
生
生命
生憎
生活
生涯
生々
生垣
生物
生温
生死