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燃上
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もえあが
ふりがな文庫
“
燃上
(
もえあが
)” の例文
火縄を取つて、うしろ
状
(
ざま
)
の、
肩越
(
かたごし
)
に、ポン、と投げると、杉の枝に挟まつて、ふつと消えたと思つたのが、めら/\と赤く
燃上
(
もえあが
)
つた。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
時に
峯
(
みね
)
谷
(
たに
)
ゆすり動きて、風
叢林
(
はやし
)
を
僵
(
たふ
)
すがごとく、
沙石
(
まさご
)
を
空
(
そら
)
に
巻上
(
まきあ
)
ぐる。見る見る
一二七
一段の
陰火
(
いんくわ
)
、君が
膝
(
ひざ
)
の
下
(
もと
)
より
燃上
(
もえあが
)
りて、山も谷も昼のごとくあきらかなり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
油を
打
(
ぶ
)
ッ
注
(
か
)
け、
駒下駄
(
こまげた
)
を片手に
提
(
さ
)
げ、表の戸を半分明け、身体を
半
(
なか
)
ば表へ出して置いて、手らんぷを死骸の上へ
放
(
ほう
)
り付けますと、見る/\内にぽっ/\と
燃上
(
もえあが
)
る
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
釜の下は炎々と
燃上
(
もえあが
)
って、今にも
噴飛
(
ふきとば
)
しそうに釜の蓋がガタガタ
跳
(
おど
)
っている。
木曽の怪物:――「日本妖怪実譚」より
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
それに
就
(
つい
)
ては
何卒
(
どうか
)
消されるものなら長家の者の手を
仮
(
か
)
りて消し止めたいと思い、取って返して
突然
(
いきなり
)
又作の
家
(
うち
)
を明けると、火はぽッ/\と
燃上
(
もえあが
)
りまして火の手が強く
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
中
(
なか
)
を
縫
(
ぬ
)
ひつゝ、
渦
(
うづ
)
を
重
(
かさ
)
ねて、
燃上
(
もえあが
)
つて
居
(
ゐ
)
るのは、われらの
借家
(
しやくや
)
に
寄
(
よ
)
せつゝある
炎
(
ほのほ
)
であつた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
アヽ
云
(
い
)
ふ
奴
(
やつ
)
は
屹度
(
きつと
)
物
(
もの
)
を
喰
(
く
)
はうとするとボーと火か
何
(
なに
)
か
燃上
(
もえあが
)
るに
違
(
ちげ
)
えねえ、一
番
(
ばん
)
見たいもんだな、
食物
(
くひもの
)
から
火
(
ひ
)
の
燃
(
もえ
)
る
処
(
ところ
)
を、ウム、
幸
(
さいは
)
ひ
壁
(
かべ
)
が少し破れてる、
斯
(
か
)
うやつて
火箸
(
ひばし
)
で
突
(
つ
)
ツついて、ブツ
黄金餅
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
燃
常用漢字
小5
部首:⽕
16画
上
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“燃”で始まる語句
燃
燃立
燃料
燃殻
燃燒
燃焼
燃滓
燃尽
燃残
燃木