次郎じらう)” の例文
あの『をさなきものに』とおなじやうに、今度こんどほん太郎たらう次郎じらうなどにはなかせるつもりできました。それがこの『ふるさと』です。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
するとそのへんんでゐた太郎たらうぢやない、次郎じらうといふ子供こどもが、その鸚鵡あうむぬすんでポツケツトへれました。
をぢさん今日けふはおまへめづらしいおきやくがお二人ふたかたござんした、ときはあとからまたえやうもれません、次郎じらうさんばかりではものよわんなさらう、わたしかへるまで其処そこやすんでてをくれでないか。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
次郎じらうどんのいぬ
お月さまいくつ (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
とうさんがとほ外國ぐわいこくはうからかへつたとき太郎たらう次郎じらうへの土産話みやげばなしにとおもひまして、いろ/\なたびのおはなしをまとめたのが、とうさんの『をさなきものに』でした。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
太郎たらう次郎じらう草之助さうのすけ
どんたく:絵入り小唄集 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
あのほんつくつたときから、もう三ねん月日つきひがたちます。太郎たらうは十六さい次郎じらうは十四さいにもなります。とうさんのうちには、いま太郎たらうに、次郎じらうに、末子すゑこの三にんます。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)