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時間
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とき
ふりがな文庫
“
時間
(
とき
)” の例文
心の中では燃えていても、形へ現わすには
時間
(
とき
)
が
必要
(
い
)
る。そうして多くはその間に、邪魔が入るものである。そうして消えてしまうものである。
柳営秘録かつえ蔵
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
早く申せば旨くもねえものをこんなに数々とりはせぬぞ、長居をして
時間
(
とき
)
を
費
(
ついや
)
し、食いたくもない物を取り、むだな
飲食
(
のみくい
)
をしたゆえ代は払わんぞ
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
いつもはぬらくら者の水が、案外皮肉で、
土地
(
ところ
)
の知事がぼんやりしてゐる
時間
(
とき
)
をよく知つてゐるものだといふ事を教へて呉れたのも洪水の力だ。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
時々、海老屋の大時計の
面
(
つら
)
が、
時間
(
とき
)
の筋を
畝
(
うね
)
らして、
幽
(
かすか
)
な稲妻に
閃
(
ひら
)
めき出るのみ。二階で
便
(
たよ
)
る深夜の光は、
瓦斯
(
がす
)
を合わせて、ただその三つの
灯
(
ともしび
)
となる。
吉原新話
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
夕闇のまだすっかり濃くなりきらないうち半
時間
(
とき
)
ばかりをポーチに坐っていてから、お袋さんや細君や細君の妹や家族の者一同と共に、早い夕飯を食べるのだろうか
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
▼ もっと見る
直に目に
映
(
うつ
)
るは
鬚髯
(
しゆぜん
)
蓬々
(
ぼう/\
)
たる筒袖の篠田長二なり「では、差当り御協議したいと思つたことは、是れで終結を告げました——少こし
時間
(
とき
)
は
後
(
おく
)
れましたが、他に御相談を要する件がありますならば——」
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
一 他人と
寄合
(
よりあい
)
の時或は
時間
(
とき
)
の定ある時は必ず守るべし
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
おそろしいことはない おそろしい
時間
(
とき
)
はないのです
定本青猫:01 定本青猫
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
生徒
(
せいと
)
の
爲
(
た
)
めに
時間
(
とき
)
を
送
(
おく
)
つて
居
(
ゐ
)
らるゝのです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「本当に
時間
(
とき
)
が早くたつこと!」
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
人は往々にして、真の驚異や、真の感激や、真の美意識に
遭遇
(
ぶつか
)
った時、
時間
(
とき
)
と
空間
(
ところ
)
とを
忘却
(
わす
)
れるものであるが、この時の二人がまさにそれであった。
血曼陀羅紙帳武士
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
尤
(
もつと
)
も
至極
(
しごく
)
の事で、
他所
(
ほか
)
の水は
瓶
(
びん
)
に
貯
(
たくは
)
へて持ち寄りをしたのだから、
時間
(
とき
)
が経つて
死水
(
しにみづ
)
になつてゐる。加茂川のは
掬
(
く
)
み
立
(
たて
)
だけに水が
活
(
い
)
きてゐる。美味いに不思議はない筈だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
鍛冶屋とも、かれこれ四半
時間
(
とき
)
あまりも啀みあった挙句、やっと折れあったものだ。
死せる魂:02 または チチコフの遍歴 第一部 第二分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
実は、
婆々
(
ばば
)
どのの言うことに——やや
親仁
(
おやじ
)
どのや、ぬしは信濃国東筑摩郡松本中での
長尻
(
ながちり
)
ぞい……というて奥方、農産会に出た
糸瓜
(
へちま
)
ではござらぬぞ。三杯飲めば
一時
(
いっとき
)
じゃ。今の
時間
(
とき
)
で二時間かかる。
錦染滝白糸:――其一幕――
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
が、わずかな
時間
(
とき
)
の相違で、大塔宮ご一行は、竹原館をお出ましになり、吉野へご潜行あそばされた。
あさひの鎧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
短くはあったが長く長く、感じられる
時間
(
とき
)
が経って行く。
血煙天明陣
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ひっそりと
時間
(
とき
)
が経って行く。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“時間”の解説
時間(じかん、en: time)とは、出来事や変化を認識するための基礎的な概念である。芸術、哲学、自然科学、心理学などで重要なテーマとして扱われることもあり、分野ごとに定義が異なる。
(出典:Wikipedia)
時
常用漢字
小2
部首:⽇
10画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“時間”で始まる語句
時間厳守
時間半
時間外
時間中
時間位
時間割
時間表
時間計
時間軸
時間の鏡