押返おしかへ)” の例文
そのこたうけたまはらずば歸邸きていいたしがたひらにおうかゞひありたしと押返おしかへせば、それほどおほせらるゝをつゝむも甲斐かひなし、まことのこと申あげ
たま襻 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
旅店りよてんわかしう押返おしかへすやうにおまをしてはりますが、手足てあしつてお肯入きゝいれなく、くつ蹴飛けとばしていらツしやいます。
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ながめてゐるが此身のくすりで有ぞかしと言を忠兵衞押返おしかへは若旦那のお言葉ともおぼえずおにはと雖も廣くもあらずましてや書物にこゝろ
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
それをまた押返おしかへしてなに附加つけくわへるのもへんだつたのでれにはだまつてゐたが
微笑の渦 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
もらひ請て候へば御思召おぼしめしの程は重々ぢう/\有難く存ずれども此金子は返納へんなふ仕つりたしと云を佐太夫は押返おしかへし夫しきなるわづかの金子を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
是へ呼べしとの事に早速さつそく人をはしらせ清兵衞を呼寄よびよせける三五郎清兵衞に向ひ其はう醫道いだうしかと心得ありやとたづねけるに少しは心得罷居まかりをり候と云に又押返おしかへして確と醫道いだう
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)