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押返
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おしかへ
其お
答へ
承はらずば
歸邸いたし
難し
平にお
伺ひありたしと
押返せば、それ
程に
仰せらるゝを
包むも
甲斐なし、
誠のこと申
上ん
旅店の
若い
衆も
押返すやうにお
留め
申しては
居りますが、
手足を
掉つてお
肯入れなく、
靴で
蹴飛ばしていらツしやいます。
眺てゐるが此身の
藥で有ぞかしと言を忠兵衞
押返し
這は若旦那のお言葉とも
覺ずお
庭と雖も廣くもあらず
況てや書物に
意を
それを
又押返して
何か
附加へるのも
変だつたので
其れには
黙つてゐたが
貰ひ請て候へば
御思召の程は
重々有難く存ずれども此金子は
返納仕つりたしと云を佐太夫は
押返し夫しきなる
僅の金子を
是へ呼べしとの事に
早速人を
走らせ清兵衞を
呼寄ける三五郎清兵衞に向ひ其
方醫道は
確と心得ありやと
尋けるに少しは心得
罷居候と云に又
押返して確と
醫道を